勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









加藤シゲアキ『傘をもたない蟻たちは』(2018年08月29日 水曜日 20時44分)

これちょうど私が加藤シゲアキさんを知ったころに
単行本で発売された本だから
文庫本になるの結構楽しみにしてたんだよね。
『傘をもたない蟻たちは』。

傘をもたない蟻たちは (角川文庫)

新品価格
¥605から
(2018/8/29 20:16時点)



いつも書いてる気がするけど、この人ホント文章上手いし読みやすいし面白い。
なんで何の賞も取ってないんだろ。
今までは長編小説だったけど、今回は短編小説。
いろんなジャンルのお話が詰まっていて、どれも面白かった。

ちょこっとずつ感想。
ネタバレあるかも。

染色

両腕をカラースプレーで染めた不思議な女性との恋の物語。
あの時ああ言ってたらその後の人生はどうなってたんだろう、
みたいなのってあるよな。
でもそうならなかったらならなかったで、
結局現実に戻れてしまうんだろうなっていう、なんか寂しさを感じた。

Undress

部下に慕われてた会社員が脱サラする話だと思って読んでいたけど
最後の方は衝撃的だった。
池の水を抜いた時、老人の言葉の意味を知った時・・・。
自分も実はこんな風に思われてたら嫌だなぁ。
そして最後は結局そうなるのだなぁ。

恋愛小説(仮)

自分が書いたことが夢に現れるっていうのは、実際あったりするよね。
こんなに規則的に鮮明になることはないけど。
そういうときに夢に現れたものは、やっぱり自分の妄想でしかないのかな。
でもなんか、想像の中でも、自分の好きな人が幸せであればいいなって
思うのは悪くない気がする。

イガヌの雨

食事をしてる時にふと考えることが結構ある。
この食べ物、最初に食べた人はなんで食べようと思ったんだろう、って。
これは、突然降ってきた地球外生命体(?)を
食べ始めたらものすごい美味しくてみんなそれしか食べなくなっちゃうって話で、
読んでて自分も一体どんな味なのか食べてみたいなって気はしたけど、
食べちゃって他に好きだったものがイマイチになっちゃうのは
ちょっと寂しいなという気がする。

インターセプト

これもなかなか衝撃的な話だったなぁ。
読んでると途中で、あれ?これ、リードしてるようでされてない?って
思うようなところはあったんだけど、そうかそうきたか、と。
衝撃の後、女性側からのお話があるのも面白い。

おれさまのいうとおり

まさにこれは筒井康隆先生の世界やね。
今いる自分とは別の選択肢を歩んでいる自分が別次元にいて、
っていうのは、考えるだけで面白いよなぁ。
あの時あの選択をした自分はどうなっているのか、
覗いてみたい気もする。

にべもなく、よるべもなく

自分の常識だと思っているものと違う者に出会った時、
特に、自分の身近な友達だと思っていた人がそうだった時、
自分はどうするのかな、って考えた。
身近にそういう人がいないから、自分は全然気にしないって思ってるけど、
実際身近にいたらちょっと敬遠しちゃうかもな。



加藤シゲアキ『Burn.-バーン-』(2017年08月22日 火曜日 20時29分)

加藤シゲアキさん3作目。
アイドルとしての彼にはまったく興味ないんだけど、
この人の小説好き。

Burn.-バーン- (角川文庫)

新品価格
¥605から
(2017/8/22 20:14時点)



1作目の『ピンクとグレー』、2作目の『閃光スクランブル』みたいに、
読み終わったあと、うわすげ~って思う感じではなかったんだけど、
なんかこう、じわじわとくるお話だった。
やっぱり、文章の書き方が上手いなと思う。
どんどん惹きこまれて次へ次へ読みたくなる。

機械みたいに自分の感情を持っていなくてただ言われたことをこなすだけの
天才子役・レイジが、いろんな人に出会って成長していく姿と、
レイジが大人になって結婚して、親になる姿を、交互に描いている物語。
レイジが出会う2人の大人、徳さんとローズがすごく魅力的だなぁと思った。
2人とも生き様がすごいなと思うし。
奥さんとのなれそめ話が後半にちょっと唐突に出てきた気もしたけど、
でも面白かった。
ちょっとネタバレだけど、ラストの火災報知器はやっぱり徳さんなのかな、
それともレイジが燃やしてる魂なのかな。
何気にちょっと蛇足っぽい一文にいろいろ想像が膨らむのがいいね。

この次の短編集もはやく文庫本にならないかなぁ。



加藤シゲアキ『閃光スクランブル』(2016年06月27日 月曜日 21時10分)

『ピンクとグレー』が面白かったので、2作目を買ってみた。
加藤シゲアキさんの『閃光スクランブル』。

閃光スクランブル (角川文庫)

新品価格
¥605から
(2016/6/27 20:59時点)



2作目も面白かった。
この人やっぱり文章が上手いなぁ。
読んでると、どんどん先に進みたくなってあっという間に読める。

元カメラマンの巧と、アイドルの亜希子、
それぞれに傷を持った2人が、出会ったことで変わっていく物語。
ちょっと、設定とか、気取った感じがするというか、
小説書き始めの頃に書いてみたくなる題材っていう気はするんだけど、
でもなんか、前向きになれる物語でいいな。

読んでいて、頭の中にすごく映像が浮かんできたので、
このお話も映画で観てみたいなと思うけど、
『ピンクとグレー』みたいな改変された映画じゃなくて、
原作を大事にしてくれる監督で、
アイドルじゃなくてちゃん演技のできるキャストで映画化してほしいな~。

3作目以降も早く文庫本にならないかな。



加藤シゲアキ『ピンクとグレー』(2016年02月16日 火曜日 20時00分)

ずっと気になってて、映画が面白かったら読もうと思ってた本。
加藤シゲアキさん『ピンクとグレー』。

ピンクとグレー (角川文庫)

新品価格
¥605から
(2016/2/15 20:56時点)



映画見て、面白かったから原作も読んでみようと思って
買ったはずなんだよね。
そのはずが、読んでみたら、
あの映画はこの原作の一体どこを切り取ったんだ?って感じだった。
なんて言ったらいいのかな、原作すごい面白かったの。
で、映画は原作と設定はまぁ一緒だけど全然違うの。
映画面白かったはずだったのに、一気につまんなくなった。
すごい薄っぺらかったんだなぁ、あの映画。

これ、順番逆じゃなくて良かったと思う。
原作先に読んで、面白いから映画も見に行こう、と思って見にいったら、
ぜったいつまんなかったと思う。
映画は映画で、全然別の話と思えば面白いんだろうけど、
今となっては、なんか、あれ~?って感じになっている。

りばちゃんの語りで最後まで進んでいくんだけど、
そこに至るまでの心情とか、
りばちゃんがごっちを演じることでごっちの気持ちを理解していくところとか、
すごい、文章も上手だな、と思ったし、
最後まで一気に読めた。

作家さんの第1作目って、やっぱり勢いもあって名作ってのも多いから、
2作目以降も読んでみたいなと思った。



ホーム


カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
カテゴリー

最新コメント