勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









畠中恵『若様とロマン』(2018年10月01日 月曜日 16時54分)

畠中恵さんの『若様とロマン』。
『アイスクリン強し』シリーズ第3弾。

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戦争が始まるかもしれない世の中に対抗するため、
当主・小泉が、頼りになる人と懇意になろうと、
若様組にお見合いをさせようとする物語。
若様組に動きがあるのはもちろん、
菓子職人の真次郎や、小泉の娘・沙羅にも大きな動きがあり、
慌ただしいけど面白かった。

以下、連作短編なのでちょっとずつ感想。
まだ続くかもしれないので、覚書も含めてネタバレいっぱい含む。

園山・運動会

最初のお見合いは園山。
しかも、見合い相手には他の縁談も来ていて、そっちを断りたいとお願いされる。
さらに、お見合いを女学校の運動会でやるという
のっけからぶっ飛んだ展開。
ドタバタだけど面白い。
そして縁談がまとまるのが園山ではなく玉井ってのも意外な展開。

小山と小沼・川開き

小山と小沼って、若様組の中でもたぶん影の薄い方で、
私もあんまり記憶にないんだけど、
似たり寄ったりの2人が一緒にお見合いをしたら、
お見合い相手を取り違えられるという展開。
そして2組とも、本当はお見合い目当てではなくて
巡査に悩み事を解決してほしかっただけという、
なんとも可哀そうな2人に思うんだけど、
結果オーライで2人とも縁談がまとまるところがいいね。
でもたぶん、取り違えられなくても大して変わらない2人なんだろうね・・・。

加賀・百花園

大河出警視の甥・加賀に縁談が来るが、
相手が軍人の娘で、反戦派を集めたい小泉としては、縁談がまとまってほしくない。
でも、加賀がお見合い相手に一目ぼれしてしまう話。
最終的にはお見合い相手は他の人と結ばれてしまい、
加賀は可哀そうだけど、
でも自分に自信を持ってなかった加賀がみんなの問題ごとをまとめ上げたのは
自信になって良かったね。

長瀬・居留地

いよいよ若様組の頭・長瀬の出番。
沙羅のことを諦めきれず、お見合いを断ろうとしたけど、
小泉にうまいこと言いくるめられてお見合いすることになってしまった長瀬。
でもお見合いは突然キャンセルになり、代わりに女学校の問題を解決するはめに。
この問題が思わぬところに繋がって、
なんと沙羅が、商いを学ぶためにイギリスに行きたいと思っていることが判明。
明治の時代の女の人ってどんな感じだったのかわからんけど、
まだそんな、女が一人で外国とかの時代じゃないようなイメージなので、
すごい行動力だな。
そして、小泉が沙羅のイギリス行きを阻止するため、
沙羅と長瀬の縁談をまとめようとするも、
長瀬は沙羅から断りの手紙をもらうことになるという・・・。
告白してないのに振られるとは、哀れな・・・。
でも沙羅は「相手は自分で決める」と書いただけだから、
父に決められるのが嫌なだけで、まだ望みはあるかもと思ったりもする。

真次郎・亜米利加

沙羅がイギリスに行くために、若様組の力を借りる話。
縁談断ったのに力を貸してもらおうとするところはなかなか図太いな。
最終的にうまく小泉を出し抜いて沙羅はイギリスへ行き、
店をたたんだ真次郎は経営や菓子作りを学ぶためアメリカへ。
急にみんな慌ただしい展開だけど、
最後には、小泉と沙羅もちゃんと手紙をやり取りしてるようだから
絶縁したわけじゃなさそうだし、
これから沙羅や真次郎が戻ってくるときどうなっているのか、
長瀬は大学に合格したけど大学に行くのか、
園山は結局琴子との縁談がまとまったのか、
続きを知りたいことはたくさんあるので、まだシリーズとして続くといいな。
でも戦争始まっちゃうか。



畠中恵「若様組まいる」(2014年03月18日 火曜日 21時00分)

去年の夏に買ったのに、いろいろほかの読んでたら遅くなって
今の時期になってしまった。
畠中恵さん「若様組まいる」。

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表紙絵の若様たちが凛々しい。かっこいい~。

この本は、前に読んだ「アイスクリン強し」のシリーズもの。
「アイスクリン強し」は、西洋菓子屋を営む皆川真次郎を主人公とした話で、
巡査の長瀬たち若様組とともに活躍する話だったんだけど、
この「若様組まいる」は、長瀬が主人公で、若様組のみんなが巡査になるまでの話。

若様たちが、巡査になるために、巡査教習所というところに入り、
その2ヶ月間の出来事を描いた物語なんだけど、
そんなに簡単に、あっという間に2ヶ月が過ぎるわけもなく、
教習所の先生とのドタバタや、生徒の間でのドタバタ、さらにはピストル強盗も絡んできて
最後までドキドキで面白かった。

江戸から明治となって20年。
身分は同じのはずだけど、やはり、旧幕臣の者、新政府につながりの深い者、
商人たちなど、それぞれにいろんな想いがあって、
明治の時代っていろいろ難しかったんだろうな、と、改めて思った。
最後の解説読んでてなるほど、って思ったんだけど、
明治って、歴史からしたら現代に近い方だけど、
授業で習うのって、古い方から習っていくから最後の方になるんだよね。
だからあんまり馴染みもない。
でもこの本読んでると、なんかちょっと、明治にも興味がわいてきた。

これもう2冊でシリーズ終わりなのかな。
また続き読みたいな。



畠中恵「アイスクリン強し」(2012年01月31日 火曜日 19時51分)

畠中恵さんの小説は、江戸時代の話が多いんだけど、
今回紹介するのは、明治初期の話。
「アイスクリン強し」。

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江戸から明治に変わり、目まぐるしく文化が変わったころのお話。
主人公は、西洋菓子屋を営む皆川真次郎。
巡査の長瀬や、成金の娘・沙羅との、ドタバタながらも、時代の動きを鋭く綴った話が、
面白かった。
長瀬との友情とか、はっきりとは描かれてないけど沙羅への想いとか、沙羅の想いとか、
人間関係が私好みだった。
自分的には、畠中さんはやっぱり江戸の話の方が好きかなぁ、とは思うけど、
これも面白かった。
この本の表紙絵の、真次郎と長瀬が、自分がイメージしてた2人にすごくぴったり!

以下、本としては長編だけど、ひとつひとつの話は短編なので、
ちょっとずつ感想。
ネタバレ注意。

チヨコレイト甘し

最初の話にしていちばん騒々しくていちばん衝撃を受けていちばんほっとした話だな。
途中、店が荒らされたところで、もうダメだ~って、読みながら思っちゃったくらい。
うまくいって良かったし、鍔の行く末も、なるほどそういうことか、って思った。

シユウクリーム危うし

ドタバタと事件が起こって解決してめでたし、と思いきや、
一連の事件にはそれを操っていた人がいた、ってのが面白い。
小麦の使い道は・・・この後を考えると怖いものがあるね。

アイスクリン強し

新聞にあることないこと書かれた真次郎と長瀬、
でもこれにも思わぬ黒幕がいて面白い。
そしてその理由も、すごく深いものがあるね。

ゼリケーキ儚し

若様組がホントに命に関わる危険なことに、ってことで、
ハラハラしながら読んだ。
沙羅の件は、破談になってほっとしたかな。
でもこの話、その後がどうなったかちゃんとは書かれてないけど、
小弥太たちは大丈夫だったのかな。

ワッフルス熱し

冒頭に出てくる謎解きの解決編、と言ったところかな。
ちょっと、明確な答えが出てこないのはもやっとするかも。
でも、これからの真次郎や若様組たちは、まだまだ大変そうだ~。



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