勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









畠中恵『おおあたり』(2019年01月12日 土曜日 20時54分)

去年読み終わったのにブログサボってたら
こんなに遅くなってしまってちょっと内容忘れてる・・・。
畠中恵さんのしゃばけシリーズ、『おおあたり』。

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大当たりって何だろう、から始まる短編集。
大当たりって言っても、いいことばっかりじゃなくて悪いこともあって、
今回もいろんなドタバタが起こって面白かった。

以下、ちょっとずつ感想。

おおあたり

栄吉が新作のお菓子、辛あられを作ったところ、
偽物の辛あられを売り出すものが現れ、
さらには栄吉と許嫁・お千夜の今後にもかかわる大事件に
発展する物語。
栄吉はあんこづくりはダメだけど、あんこ以外ならできるんだね。
そして結末はちょっと栄吉が可哀そうな気がするな。

長崎屋の怪談

噺家の場久が怪談話をしたのをきっかけに、
場久や日限の親分が誰かに後をつけられるようになり、
騒動が巻き起こる話。
信頼していた人が実は悪いことしてたってわかったら
すごいやりきれない気分になるだろうなぁ、と思う話。

はてはて

すっかり人の住む世界に慣れてしまった貧乏神。
もらった富札が当たったんだけど、
なぜか当たった富札が複数枚あって騒動が起こる話。
最後に屏風のぞきがいいことを言う。
帰る場所があるっていうのは嬉しいことだね。

あいしょう

仁吉と佐助が、初めて一太郎のもとへ来た時の話。
仁吉も佐助も、今じゃ一太郎のためにいいコンビでやってるけど
最初はお互いに、なんで相棒がこいつなんだ、って思ってたんだな。
いい相棒になれて良かった。

暁を覚えず

仕事をしたいのに寝付いてばかりの一太郎が、
猫又の秘薬を飲んで元気になろうとする話。
そんな怪しげな薬を兄やたちがよく勧めたなと思ったけど
そういうことね。
妖たちが栄吉のお菓子でロシアンルーレットしたり、
おたえさんが男心をぜんぜんわかってなかったり、
可愛いところがいっぱいある話だった。

以下、覚書(ネタバレ)。
・栄吉の許嫁・お千代が他の人と結婚することになる



畠中恵『なりたい』(2017年12月19日 火曜日 21時02分)

畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズ
文庫最新刊『なりたい』。

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お話が繋がっているというわけではないんだけど、
一太郎が、もし生まれ変わるなら来世何になりたいかを
考えるところから始まる、『~になりたい』を集めた短編集。
大きな事じゃなくても、何かになるってことは大変なことだな、と思う。
自分にないものを持ってるから、なりたいっていう憧れが生まれるけど、
それを叶えてしまったらもういいやってなったり、
叶えることができなかったり、『なりたい』にも様々な形があるのだな、と思う。

ちょっとずつ感想。

妖になりたい

天狗の黒羽坊が空を飛べなくなって寛永寺で暮らすようになったために、
会えなくなってしまった友人の天狗・赤山坊と、
妖になって空を飛んでみたいと願う人・甚兵衛をめぐる物語。
赤山坊は、長崎屋が空を飛べる薬を隠し持っているといちゃもんをつけて
甚兵衛を連れ去ってしまうんだけど、
赤山坊の願いはすごくシンプルなことだったんだな。
いい解決策が見つかって良かった。

人になりたい

妖になりたい人がいれば、人になりたい妖もいるのだね。
こういうの読んでると、その辺に普通に暮らしてる人の中にも
実は妖がいるんじゃないかと思うね。
死体を見つけたはずが、いつの間にかなくなっていた、
というところから始まるお話。
明確にこの人が犯人!みたいなのがない憶測の話なので、
若干もやっとしたんだけど、
ただ楽しいだけのような遊びの会にも、
裏にいろいろあったりするんだな、って思った。

猫になりたい

猫又の長を決めるための勝負と、
死んでしまってから弟のことが心配すぎていろんなものに生まれ変わって
今は猫又になっている人の絡む話。
長を決めるためにいろんな勝負をするけどなかなか決着がつかないのも
面白かったし、
最終的にいい解決策が見つかって良かったと思う。

親になりたい

子供ができず離縁されてしまった女中・おようが、
子連れの柿の木屋と結婚しようとするんだけど、
実はその子は拾い子で妖だったことから起こる騒動の話。
これは、途中で出てくる猪助の正体がわかったところで結構びっくりしたな。
なるほど、そう繋がるのか、と思った。
拾い子の三太は、付喪神から落ちたかけらだから
元に戻らないといけなくて、
妖と知らない者から見たら結構悲しい話なんだけど、
最後には、そうなるだろうとは思っていたけどいいことがあって良かった。

りっぱになりたい

若だんなと同様、病弱で、亡くなった古川屋の息子・万之助が、
両親の夢枕に立って来世自分がなりたいものを告げて、
両親を安心させようと、幽霊となって出てくる話。
妹のお千幸が通夜の席でいなくなり、ひと騒動起こるんだけど、
これも最終的には上手くいって良かったな。
自分がもし死んだら、来世何になるか、なんて、
考えたこともないけど、
でも急にぽっくり逝っちゃうこともあるんだよなぁ、とか改めて思ったりした。




畠中恵『すえずえ』(2016年12月14日 水曜日 20時22分)

畠中恵さんのしゃばけシリーズ第13弾『すえずえ』。

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今回も短編集で、ひとつひとつそんなに繋がっているところはないんだけど、
それぞれの人(?)たちの未来に繋がるお話。

ちょこっとずつ感想。
ちょっとネタバレ注意。

栄吉の来年

栄吉がお見合いをするんだけど、なぜか若だんなにはそのことを教えてくれなくて、
そのうちいろんな人が関わってきてひと騒動起きる話。
友達だからこそ言いづらい本気の恋のこととか、
友達だからこそ応援してあげたいけどちょっと寂しい気持ちとか、
読んでいて、なんだか一太郎も栄吉も大人になったなぁと思った。

寛朝の明日

広徳寺の僧、寛朝が、天狗に頼まれて妖がらみの困りごとを解決しに
小田原へ行く話。
天狗たちにまつわるドタバタと、猫又たちの踊りが可愛らしい。
そして若だんなは夢の中でも大活躍しちゃうのね。
(そしてまた寝込む)

おたえの、とこしえ

藤兵衛が上方へ商いに行っている間に、
長崎屋にトラブルが起こり、おたえが解決しようとするお話。
おたえがとにかく可愛らしくて、
若だんなに比べて妖の血も濃いからかちょっとずれてるところが
また可愛らしくて、ほっこりした。

仁吉と佐助の千年

若だんなのところに縁談が来たことで、
この先もし若だんなのところにお嫁さんが来たら、妖たちはどうするのか、
ということを改めて仁吉と佐助が考えることになる話。
若だんなみたいに、妖を受け入れてくれる人ばかりではないし、
人は妖よりもずっと先に死んでしまう、
そのことを改めて思うとちょっとせつない。
でも若だんなにいい許嫁ができて良かったな。

妖達の来月

妖たちが、先々に備えて、長崎屋の裏の一軒家に住むことになる話。
妖は普段、ものを持ったり家に住んだりすることがないから、
初めてのことにわくわくする気持ちが可愛いし、
泥棒が入ってドタバタな話だけど、
こういう、人の中で暮らす妖たちを羨ましく思う妖もいて、
またせつないなと思った。

以下、覚え書き(ネタバレ)。
・栄吉、お千代を嫁にもらうことに決める。
・天狗の黒羽が寛永寺の僧・寿真の弟子になる。
・若だんな、於りんを許嫁にする。
・妖たちが長崎屋の裏の一軒家に住むようになる。



畠中恵『たぶんねこ』(2015年12月23日 水曜日 20時00分)

畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズ、第12弾だって。
もうそんなに出てるんだねぇ。

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今回も、ひとつひとつの話は短編なんだけど、
若だんなが最初に兄やたちと交わした5つの約束を
破る出来事が次々に起こるという連作短編の形。

最初に約束したことに対してそれを守れない出来事がどんどん起こるのに
若だんながそれを気にしてない風だったので、
最終的にどんでん返しでもあるのかな、と思っていたんだけど、
そうでもなかったな(あ、これネタバレか)。
でもひとつひとつの話はとても面白かった。

ちょっとずつ感想。

跡取り三人

なんと若だんなが、仕事をするという話。
若だんな含め3人の大店の跡取り息子が、大貞の提案で、
誰がいちばん仕事ができるか競争。
若だんなは仕事を探すところから一苦労だけど、
持ち前の賢さで仕事をこなす姿はやっぱりすごいね。
そしてこの競争には裏が・・・という展開も面白かった。

こいさがし

若だんなが今度は縁談の仲人に。
江戸のお見合いってのは、
ちょっと顔を合わせるだけで言葉も交わさないものだそうで、
そんなんで相手決められるかよ、って思っちゃうんだけど、当時はできてたんだね。
そんな簡単なお見合いが簡単に終わるはずもなく、
ハチャメチャだけど結果いい感じに終わって良かった。
於こんちゃんの正体が可愛い。

くたびれ砂糖

栄吉が修行に出ている店の、3人の小僧にまつわる話。
栄吉にも後輩が出来たはいいけど、
わがままな小僧たちに、なかなかお菓子の腕をあげる暇もないようで・・・。
こんな後輩3人も抱えてたら大変だろうなぁ。
腹いせにあんなことするような子はダメだよなぁ。

みどりのたま

とある人が記憶をなくしちゃう話。
読んでる方は誰だかわかるから、話してることも筋が通ってるんだけど、
記憶をなくした当人にとっては作り話のように聞こえるというのが面白い。
そして最終的に記憶を取り戻すきっかけになるのは
若だんなじゃなくてあの人だったんだね。

たぶんねこ

若だんなが江戸で暮らしたい幽霊の騒動に巻き込まれちゃう話。
後半、若だんな絶体絶命の大ピンチだったけど、
やっぱりそこはいいところで助けに来てくれる頼もしい人(?)たちが
周りにいるんだな。
最終的に幽霊の生き場所(あれ、なんか変だ)も見つかって良かった。



畠中恵『えどさがし』(2015年01月12日 月曜日 20時00分)

しゃばけ初の外伝『えどさがし』。

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一太郎ではなくて周りの人たちが主人公の話は、
今までのシリーズにもないことはなかったけど、
1冊丸々若だんなが名前しか出てこないってのは初めてだよね。
いろんな人の話を読めて、面白かったし、
畠中さんの他の本ともちょこっとずつ繋がっていたりもして、
いろいろ読み返したくなった。
ちょっとずつ感想。ネタバレ含む。

五百年の判じ絵

主人公は佐助。
もうそれだけで私はわくわくしますわ。
『佐助へ』と読める判じ絵(絵の組み合わせで文章を作るなぞなぞみたいなやつ)
を解き明かしていく物語。
解き明かした先には何があるのか。
途中で行きつく先は読めたんだけど、
こうやって佐助は若だんなのもとへ来たんだなぁってのがわかって良かった。

太郎君、東へ

主人公は河童の大親分・禰々子。
禰々子の暮らす利根川が、普請で流れの方向を変えられることになって
それを巡って起こる騒動。
なんか読んでたら、利根川ってホントにこうやってできたのかも、って思った。

たちまちづき

広徳寺の僧侶・寛朝のもとへ舞い込んできた一連の騒動を描いた物語。
これって、なんかに繋がってるよね。
多々良木藩といえば『ちょちょら』だし、
奥御右筆に進物を渡すとかあった気がするし、
梅造って名前もなんか見覚えあるし。
いろいろ読み直してみなあかん。

親分のおかみさん

『ひなこまち』の中で、日限の親分が子供を授かったような話が
ちょろっと出てきて、あれ、そうだったっけ?と思ったんだけど、
これ読んで繋がった。
日限の親分のちょっと普段と違う一面も見られて、
面白かった。

えどさがし

主人公は仁吉。
なんと、江戸時代が終わって明治時代に入った頃の話ということで、
すごい新鮮だった。
妖だからここまで生きてるんだろうけど、
あたりまえだけど若だんながもう死んじゃってるってのがなんか寂しくて、
でもラストは素敵な予感を秘めていて、良かった。
この後どうなったのか、続き読んでみたいな。
微妙に若様組とリンクしてるのかな?



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