勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









上橋菜穂子『炎路を行く者~守り人作品集~』(2017年03月13日 月曜日 21時47分)

感想書こうと思って置いたまま結構な時間が経ってしまった・・・。
上橋菜穂子さんの守り人シリーズ・番外編になるのかな?
『炎路を行く者』。

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タルシュ帝国の密偵・ヒュウゴの少年時代を描いた『炎路の旅人』と、
バルサが少女時代を思い出す『十五の我には』の2編。

『炎路の旅人』は、読み始めたころ、もう話を忘れちゃってて、
ヒュウゴって誰だったっけ?ってとこから始まったんだけど、
これ単体でも問題なく読める話だった。
武人としての未来があったはずが、
タルシュ帝国の侵略によって普通に民に紛れて生きていくことになった
ヒュウゴの心の葛藤とか、
タルシュ軍に仕えることになるまでのいきさつとか、
その間に出会った人たちのことが描かれていて、
すごいせつないんだけど、ヒュウゴという人はこういう風に生きてきたんだなぁって
背景がわかる話。
これを読んだ後で、ちょうどドラマでヒュウゴが出てきて、
なんかちょっと愛着がわいている。

『十五の我には』は、まだ少女のバルサの未熟な部分が出ていて、
これも面白かった。
ジグロが詩集を読んでる姿って、想像すると絵になるなぁ。

守り人シリーズもう終わりかと思っていたので、
こういう作品集が出るのは嬉しいなぁ。



上橋菜穂子「流れ行く者 守り人短編集」(2013年10月10日 木曜日 21時07分)

上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズ、バルサが10代の頃を描いた短編集。

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短編集ではあるんだけど、一連の流れとしては、
バルサがヨゴからロタへ行って、またヨゴに戻ってくるまでを描いた
連作短編っぽい感じもあるかな。
そしてどれも、大人の悲しみみたいなものを感じた。
1話ずつちょこっと感想。

浮き籾

笛を吹いたり、酒を飲んだりして、まっとうな仕事に付かず生きてきた末に
無残な死に方をした、オンザという男が、山犬に憑りついたという噂が流れ、
その噂の真相を突き止めようとするタンダとバルサの話。
お姉さんの嫁入りの飾り帯を買うと勇んで出て行ったきり
ずっとお姉さんと会うことができなかったオンザの想いが溢れてくる
最後が切なかった。
稲刈りのシーンとか、バルサが村の人たちの心に触れて
ほっこりあったかくなるようなエピソードもあって、
バルサの違う一面を見られたようで面白かった。

ラフラ<賭事師>

ススットというゲームの流れを裏であやつっているラフラという賭事師の話。
この話に出てくるラフラは、アズノという老女。
ススットには、短いススットと長いススットがあって、
アズノは、お金をかけた短いススットの勝負をあやつっている一方で、
50年もの間お金をかけずに行っている長いススットがあって、
それを楽しみにしている。
その、50年も続けていたススットが、思いがけない形で終わってしまう、
これまた切ない話だった。
最後の勝負を公開にするという話を、なんとか断ることはできなかったのかな、
と思ってしまうけど、
ラフラの本当の姿をターカヌに見せることもアズノには必要なことだったのかな・・・。
なんかもう、これでおしまいだということが悲しい。

流れ行く者

バルサは命のやり取りをする者なのだということを改めて考えさせられる話。
13歳になったバルサを、どういう道に進ませればいいのか、
ジグロが一番悩んだ時期なのだろう、ということも伝わってくる。
初めて人を刺したバルサを必死に抱きしめるジグロがこれまた切ない。
そして、護衛士というのは、依頼人のためにいくら命を張っても、
結局はお金だけの世界で、役に立たなくなればそれで終わりなのだということを
改めて思い知らされる話でもあった。

寒のふるまい

戻ってきたバルサたちをタンダが迎える話。
タンダのわくわくする気持ちが伝わってくる話だけど、
この後、再会したタンダとバルサはどうなったのか気になる。
初めて人を刺して帰ってくるわけだからね・・・。

こっちもいいけど、もうすぐ「獣の奏者」シリーズの番外編が文庫で出るんだよね。
そっちがめっちゃ楽しみ~。



上橋菜穂子「天と地の守り人」(2012年09月26日 水曜日 20時00分)

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ読み返し中、ラストの8~10作目。
「天と地の守り人」。

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バルサが、チャグムを探してロタを旅する「ロタ王国編」、
バルサとチャグムがカンバルへ同盟を求めに行く「カンバル王国編」、
そして、バルサはタンダの元へ、チャグムは兵を率いて戻る「新ヨゴ王国編」。

国と国の事情は複雑で、どことどこが手を結べば最も良い道が選べるのか、
読んでいて、こんなことを思いつくのがすごいなぁ、と感心してしまう。
そして、国を守るために立ち向かっていくチャグムの姿や、
それを守っていくバルサの姿がかっこよくて、
なんとか、みんなが幸せになる道が開けてほしいと願いながら、
ハラハラドキドキしながら読んだ。

私はタンダとシュガが好きなので、
タンダが草兵に出されて傷を負ったところでは、顔をしかめながらも、
なんとか助かってくれ~!って思いながら読んだし、
シュガがロタと手を組む道を選んだ時には、もうちょっとチャグムを待ってくれ!って
思いながら読んだし、
とにかく、これまで出てきた人たちが様々な思惑で動いて、
様々なことが起きるので、
あっという間に3部作読めてしまた気がする。

守り人シリーズ、最初の1巻を手に取った時には、
こんな壮大な物語が繰り広げられるとは思っていなかったけど、
ホントにすごく楽しく興味深く読めるシリーズだった。

2回目読んでまた新たな発見もあったし、面白かった。



上橋菜穂子「蒼路の旅人」(2012年08月12日 日曜日 22時25分)

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ読み返し中7作目。
「蒼路の旅人」。

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この話は、「虚空の旅人」と同様、バルサが出てこなくてチャグムの話なんだけど、
これだけでひとつの話というよりは、
クライマックスである「天と地の守り人」へつなげていくための話という感じがする。
今までのシリーズと比べて、盛り上がり部分は少ないかな。
でも、チャグムの運命を変える重要な話。

大海原へと旅立つことになってしまったチャグムが、
捕虜になり、タルシュ帝国でラウル王子と出会い、
そして最終的に、国民を守るため、孤独な戦いに出る。
シリーズ1作目のチャグムは、帝になりたくないただの子供だったのに、
こんなにも成長したのか、と驚いてしまう。

タルシュ帝国の強さは圧倒的で、国と国とのつながりもどんどん複雑になっていくけど、
そこに立ち向かっていくチャグムの姿がかっこいいし、
普通だったらそれは無理だろ、って思っちゃうことも、
チャグムはやっぱり特別な存在だからきっと大丈夫なんだろうな、って思えるね。

そしていよいよ次はラストの3部作だ。



上橋菜穂子「神の守り人」(2012年07月24日 火曜日 22時07分)

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ読み返し中5作目と6作目。
「神の守り人」。

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「虚空の旅人」でチャグムがサンガルに行くちょっと前からサンガル滞在中の頃の話で、
その裏でバルサやタンダが、そしてロタ王国がどうなっていたか、という話。

この話は、今までの中でいちばん怖かったかも。
なんといっても神の力だからね・・・。

恐ろしい神、タルハマヤを身に宿してしまった少女、アスラを中心とした、
バルサの旅物語。
願うだけで、周りの人たちをみんな簡単に殺してしまう、神タルハマヤの力。
想像しただけで恐ろしい。

まだ少女であるアスラが、タルハマヤの力を恐れつつも、
愛する人たちを守るためにタルハマヤの力を使ってしまい、
だんだんそれが快楽になっていく。
このままだと、ロタ王国は大変な事態になってしまうところだけど、
そこでアスラがどう動くのか。
最後に、アスラの兄チキサにバルサが言う言葉が印象的。

アスラたちは確か、最終シリーズにも出てきたと思うんだけど、
最終シリーズ読んだときは、
この話あんまり覚えてなくてどういう子だったっけ?って思っていたので、
ようやく繋がった。

シリーズも残り4冊。
やっぱりどんどん読み進めていくと面白い。



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