勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









乙一「暗黒童話」(2008年07月15日 火曜日 21時38分)

ナツイチのストラップ欲しさに買った本。
乙一さんの「暗黒童話」の紹介。
夏の暑い日にぞわ~っと涼しくなるにはもってこい・・・。

乙一さんの初の長編小説だそうで、
文庫本自体はもう2004年に発売されてて、
本屋でもよく見かけてた本。
乙一さんの本はほとんど読んだけど、
なんでこれを敬遠してたかっていうと、
長いからっていうただそれだけの理由・・・。
(あ、でも他の長編読んでるな・・・)
でも買ってみたらこれがまた
続きのめっちゃ気になる話で、
結局そう何日もかからず
読んでしまったのであった。

さて、肝心の中身であるが、
これがかなり怖い。
冒頭にも書いたが、夏の暑い日に涼むには
もってこいであります。
何が怖いか。
上の表紙の絵を見てもらいたいのだが、これはこの小説の1節を表した絵になっている。
これが何の絵かというと、
「鴉が人の顔からくり抜いた眼球を目の見えない女の子にプレゼントしてる」
・・・という絵なのだ。
これだけ聞いただけで怖いやん・・・。
そんな感じの小説なので、ホントに想像するだけでぞわ~っとする。
それでも一気に読んじゃうのは、すごく書き方が巧妙で、
最後まで目が離せないからなのであります。

ということで、お勧めはしないけど、読むなら暑い夏の今だよ。

以前紹介した、乙一さんの「死にぞこないの青」。
これの映画がもうすぐ公開らしい。
映像になるなんてすごい怖そうだけど、見たい・・・。



乙一「死にぞこないの青」(2007年11月22日 木曜日 20時51分)

本の紹介するのちょっと久々な気がする。
本日紹介するのは、乙一さんの「死にぞこないの青」。

この人の小説は、
ミステリ色が強いので、
読み始めると最後まで一気に読んじゃう。
最後までドキドキ読んでいたら
最後に拍子ぬけする話もあるにはあるけど、
この話は最後まで読んでちょっとほっとした。

生徒や生徒の親からも評判の良かった新任教師が、
ふとしたきっかけで不信感を持たれるようになる。
その不信感を消し、評判の良い先生でいるために、
この教師が選んだのが、主人公の男の子。
教師は自分の不満やストレスを
この男の子にぶつけることで、
周りに対してはいい先生を演じ続けるようになる。
そのころからこの男の子の前に現れるようになった、
肌の青い、傷だらけの人物は・・・。
そして、教師と男の子の行方は・・・。
最後まで、ドキドキしながら読んだ。

この話に出てくる教師は極端だけど、
誰しも自分がよく見られたいと思ったり、
何か嫌なことがあったとき、
誰かをターゲットにして自分を守ろうとするような行動は、
しないとは限らない。
自分はどっちかというと、
男の子の方の気持ちに近い側でこの本を読んだけど、
教師の気持ちもわからなくはないな、と思った。
とはいえ、自分がこの教師のようになってしまったらダメだけど・・・。

さて、ちょっと別ゴトだけど。
このブログでも何度か紹介してきた、
畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ。
ついに、明後日ドラマが放送されるよ!!!
自分としては映画の方が良かったけど、
でもあの世界が映像で見られるなんて、楽しみ~。
皆さんもぜひ見てください!!



乙一「天帝妖狐」(2007年10月11日 木曜日 20時26分)

本を読んだあと、あとでブログに感想を書こうと思って
パソコンの横に置いておくので、
いつの間にかどんどん溜まっていく・・・。
なんかもう、読んだのが前過ぎて忘れかけてたりするのも
あったりするんだけど。

というわけで、今日の本は、乙一さんの「天帝妖狐」。

この本は、
「A MASKED BALL -及びトイレのタバコさんの出現と消失-」
「天帝妖狐」
の2つの中編が収録されている。
正直、表題になっている「天帝妖狐」よりも、
「タバコさん(略)」の方が数倍面白いので、
今日は「タバコさん(略)」の紹介をしようと思う。

誰も使わないようなトイレの個室を、
喫煙場所として使っていた「ぼく」。
ある日、その個室の壁に、
「ラクガキスルベカラズ」という落書きがされていた。
それに対して、次の日、3人の人間が、
落書きの返事を落書きしていた。
このときから、「ラクガキスルベカラズ」の人、
次の日の3人、そして「ぼく」の5人で、
トイレの壁での落書き合戦が始まる。
そして、「ぼく」の周りで、奇妙な出来事が・・・。

とにかくハラハラドキドキ。
次は何が起こるのか、落書きをしているのは一体誰なのか、
そして、「ぼく」の運命は・・・!?

最後の終わり方がまた粋で良い。

最初から最後まで、一気に読みたくなっちゃうよ。
ぜひお試しあれ。



乙一「ZOO」(2007年08月03日 金曜日 20時55分)

今回は乙一さんの短編小説集、「ZOO」の紹介。

1と2にわかれた短編集なんだけど、
怖いものあり、不思議なものあり、コミカルなものあり、と、
どんなジャンル、とは一言では言いがたい、いろんなお話が詰まっている。
でも、それぞれがバラバラじゃなくて、乙一節全開なのが面白い。
「ZOO1」はオムニバス映画にもなっているそうなので、
ぜひ一度見てみたい。

まずは「ZOO1」から、ちょっとずつ感想。
なるべくネタバレはしてないつもり。

カザリとヨーコ

双子なんだけど、一方は母親に可愛がられ、
一方は虐待されている、
そんなカザリとヨーコの物語。
最後の方は予想はつくけれど、怖い。

SEVEN ROOMS

これはもう、想像するだけでかなり怖い。
映画だとどんな感じなんだろう。
ご飯食べられなくなりそう・・・。

SO-far そ・ふぁー

不思議な感じのお話で、面白いなぁと思うんだけど、
最後のオチはちょっとなぁ・・・。

陽だまりの詩

これはせつない。
優しくて静かで、暖かくせつない。

ZOO

一見不思議な行動を取る主人公。
最後はなぜか、少し安堵をおぼえた。

「ZOO2」。
こちらの方が、ちょっとコミカルな感じ。

血液を探せ!

生死の境を彷徨っているのだが、
なぜかコント。
コミカルで面白い。
最後もなんだか満足。

冷たい森の白い家

想像すると怖い。
こんな家、住めない・・・。
最後は、これからどうなっていくんだろう、と思った。

Closet

なんだか語り口が妙だなぁ、と思って読んでいくと、最後で納得。
お話の内容よりも、書き方が面白いなぁと思った。

神の言葉

これも、最後の方とか、想像すると怖い。
こんな能力は持ちたくないなぁ。

落ちる飛行機の中で

落ちる飛行機の中で、こんなにもコミカルな話ができるもんなのか。
面白いけど、ラストはどうなのか・・・。

むかし夕日の公園で

ラストで、え~っ!?ってなった。
怖いようで、ショートコント?

まぁとにかく、どの話も面白かったので
ぜひ読んでみてくださいね。



乙一「失はれる物語」(2007年04月14日 土曜日 20時49分)

乙一さんにすっかりはまってしまった。
今回紹介するのは、「失はれる物語」。



8作を収録した短編集なのだが、心があったかくなるものあり、
せつない話あり、コメディみたいな話ありで、バラエティに富んでいて楽しい。

「Calling You」。
頭の中で携帯電話を思い浮かべていたら、ある日その携帯電話に電話がかかってくる。
電話をかけてきた相手もまた、
頭の中に思い浮かべた携帯電話ででたらめな番号を押していたら
たまたま繋がったのだという・・・。
この話は、ちょっとせつないんだけど、最後はあ~そうだったのかと思わせる結末で、
ちょっと元気付けられる感じ。

「失はれる物語」。
事故に遭い、右腕の感覚と、右人差し指がほんの少し動かせる以外は
全ての感覚を失ってしまった男の人の物語。
これはかなりせつない。

「傷」。
傷を負った人に触れると、その人の傷を自分の体に移すことができ、
さらに自分の体の傷を他人に移すことができるという、
不思議な能力をもった男の子の物語。
これも、悲しいほど純粋な男の子がすごくせつないんだけれども、
最後にちょっと救われる感じ。

「手を握る泥棒の物語」。
前に、犬堂一心さんの短編映画で見たことがあったんだけど、
原作が乙一さんとは知らなかった。
映画の内容をほとんど忘れていたので、あ~、こういうのだったっけ、
と思いながら読んだ。
これはわりとコメディタッチで面白いかな。

「しあわせは子猫のかたち」。
姿は見えないんだけど、死んだはずの人間の気配がするという、
これもちょっと不思議な感じの物語。
展開の仕方は乙一さんっぽいなぁと思った。

「ボクの賢いパンツくん」。
すごい短くて、なんじゃこりゃ~な物語だったんだけど、
初出のところを見たら、「乙一オリジナルデザイントランクス」に印刷、
と書いてあって、納得。
絵本にしたら面白そう。

「マリアの指」。
一応推理モノなんだけど、最初の時点で犯人は大体予想がつく。
なくなった指を巡る不思議な感じのミステリー。

「ウソカノ」。
彼女がいる、とウソをついたら、それを真に受けられて、
それからどんどんウソをついて彼女がどんどん実物化していく・・・。
ここまでではないけど、なんかふとしたときに、
ウソをついたらウソだと言えなくなって、
どんどんウソが大きくなっていく、っていうこと、自分もあった気がする。
なんか、実際にありそうな物語だなぁと思った。





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