勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









伊坂幸太郎&阿部和重『キャプテンサンダーボルト』(2018年05月29日 火曜日 20時08分)

伊坂幸太郎さんと阿部和重さんの合作小説
『キャプテンサンダーボルト』。

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なんかいろいろ読んでるうちに遅くなっちゃったけど、
去年の11月に文庫化された小説。
伊坂幸太郎さんと阿部和重さんの合作小説ということで、
リレー小説とかはやったことあるけど、合作ってどういう風に作るんだろうか、
あんまり想像つかないな。
阿部和重さんの小説をそもそも読んだことがないので、
どこをどっちが書いたとかはわからず、
伊坂さんっぽいなと思いながら読んだけど、たまに文体で、
なんとなくこれは伊坂さんじゃないんじゃないかと思うところはあった。

まぁ、誰が書いたとかはともかく、殺人マシーンみたいな人も出てくるので
ちょっと怖いところもあったんだけど、
最後までワクワクドキドキする面白い小説だった。
大筋では、小学校からの悪友2人が活躍するバディものみたいな感じだけど、
いろんなものが絡んできて、いろんな陰謀とかも絡んできて、
舞台は蔵王なんだけど、ホントにこういうことあるんじゃないかって思っちゃうね。
国家による大掛かりな嘘とか、ありそうな気がしちゃう。
あ、これちょっとネタバレかも。

突っ張ってるようで、正義感はあるんだけど、
何をやっても裏目に出ちゃう相葉と、
真面目で冷静なようでいろいろがうまくいってない井ノ原と、
なんかあんまり友達になりそうな感じじゃないんだけど、
2人のやり取りが面白かった。
ヒロイン(?)桃沢ちゃんもいい味出してた。

現実にリンクしてるような、ありそうななさそうなお話で、
面白かった。



伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』(2017年09月06日 水曜日 21時18分)

まったくノーマークでいたら幻冬舎文庫から出てた
伊坂幸太郎さん『アイネクライネナハトムジーク』。

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今回の小説は連作短編集で、
ひとつひとつのお話が、繋がっていたり繋がっていなかったりの6篇。
時が前後しているので、途中、関係ない子だと思っていたら、
ラストのお話で、あ、この子あの子じゃんって気づいて読み直したりしながらも、
あっという間に読めて面白かった。

どれも面白かったんだけど、2篇目の『ライトヘビー』が一番びっくりして、
なるほどそう来たか!っていう驚きで面白かったな。
よく考えたらそこに繋がるのか、そうか、って思うんだけど、
気づかなかったなぁ。

もともと斉藤和義さんの依頼で書き始めた小説だそうで、
作中に出てくる『斎藤さん』がまたいい味出している。
こんな人ホントに路上で商売してたら怪しすぎて近寄れないけどな。

伊坂さんの作品で、犯罪とか怖い展開がないこういうのほほんとした(?)お話って
結構珍しい気もする。
でもちゃんと伊坂さんらしい作品で、こういうのも面白いなと思った。



伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』(2017年01月27日 金曜日 21時39分)

冬休みを挟んで読んだのでちょっと途中で忘れかけてたのと、
どこがどう繋がっていたのか気になって2回目読んでたら感想遅くなった。
伊坂幸太郎さんの短編集『首折り男のための協奏曲』。

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伊坂さんの作品は、何かがどこかで繋がっていたり、
ラストにそうだったのか!ってなる話が多いから、
すぐ読み返したくなるね。

この本は、短編集なんだけど、
まとめるにあたって加筆修正して繋がりを持たせたのだそうで。
伊坂さんは単行本とか文庫本になるときに加筆修正するっていうのは
結構いろんなところに書いてあるので知っていたけど
(といいつつ文庫本しか読んだことないけど・・・)
もともと関係のなかった短編を連作短編のようにするというのはまた
面白いなと思った。
結構、実験的だなって思う作品もあって、面白かった。

ちょっとずつ感想。

首折り男の周辺

老夫婦と、長身の男と、いじめられている少年の話が順に進んでいって、
それが繋がっていく物語。
人の首を折って殺害するという怖い男の人が出てくる話だけど、
その人のおかげでなんかみんなが勇気をもらっている感じが面白い。
首折り男が最後に聴いてたのはあの音楽なんだろうな、というのが
最後まで本を読むとわかる。

濡れ衣の話

人を殺してしまった男と、「刑事」と名乗る男の話。
これを読むと、時空のねじれっていうのがあったならば
この2人の人生はどう変わっていくんだろう、って思うけど、
この結末は『首折り男の周辺』で彼が言っている通りなんだろうね。

僕の舟

久々に黒澤さん見た気がする。
この話は、そんなうまい話があるもんかよ~とは思うんだけど、
こうあってほしいなと思うことがそうなってるっていうのが、
なんか運命的で素敵だなと思った。

人間らしく

この考え方は面白いなと思った。
神も仏もいないなんてことはなくて、いるんだけど、
神様も常時自分ばっかりを見てるわけじゃなくて、
普段はほかのことしてて、気づいた時にはなんかしてくれる。
そういうもんなのかもしれないね。

月曜日から逃げろ

これ面白くて3回読んでしまった。
最初は、黒澤さんがどんどん追い詰められていく感じで、
え~、黒澤さんってこんなダメな人だったっけとか思いながら
読んでたんだけど、
途中でそういうことか、って気づく。
気づいたらその仕掛けに沿ってもう1回読んでみると
なるほどってなる。
若葉ちゃんや中村親分も登場。

相談役の話

怪談話で、伊坂さんってこんなんも書くんだ、とか思いながら
読んでいたんだけど、
ラストの作家さんの「本当に怖いのは」のオチで、
なるほどこれは伊坂作品だ、と思った。

合コンの話

いろいろなプロットを詰め込んだような構成が面白い。
最初にあらすじだけ読むと確かにそうなんだけど、
肉付けされていくとこうなるのか、と思ったり。
佐藤亘の正体にはびっくりしたなぁ。



伊坂幸太郎『ガソリン生活』(2016年04月15日 金曜日 20時42分)

また伊坂幸太郎さんの面白い小説が出た。
『ガソリン生活』。

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この小説は、伊坂さん小説特有の、
いろんなものが読み進めていくうちにだんだん繋がっていく爽快感も
あるんだけど、
それの割合はそんなに多くはなくて、
それよりも、別の視点でものの見方をする面白さのある小説。
何しろ、一人称で語っているのは“車”なので。
車は、自分の中や、周りの人間の言動や、
他の車から聞いたことは知っているけど、
人が家の中や、車から離れた場所では何をしているかわかんないし、
逆に、人間社会では知られていないけど、
車社会ではみんなが知っているっていうこともあって、
それがだんだん車社会の中で繋がったり、
人間社会の中で繋がったり、っていうのが面白かった。
車に限らず、たとえば犬社会とか猫社会とか、
それぞれに、人間が知らないことや、人間社会とは違うところがあるんだろうな、って
改めて考えると面白いね。
そしてラストにはちょっとほのぼのするエピローグもあって、良かった。
カバーの裏に番外編がついていたりもして、豪華。

伊坂さんらしい事件とか登場人物が出てきつつも、
ファンタジー要素もあって楽しめるので、おすすめ。



伊坂幸太郎『残り全部バケーション』(2016年01月11日 月曜日 18時49分)

伊坂幸太郎さんの文庫新刊『残り全部バケーション』。
年末に読んですごい面白かったんだけど
感想を書き忘れて年越しちゃったから年明けにもう1回読んだ。
2回目読むと、これがああ繋がってたのね、と新たな発見があるのが
伊坂さんの小説の面白いところだよね。

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5つの章からなっているお話で、
それ自体は1章ずつが独立した話でもあり面白いんだけど、
全編通して出てくる溝口と岡田の一連の物語にもなっていて、
こういう結末だったらいいな、と思って読んでいくと、
最終的に、そこまでは到達しないけどすごいいい具合に終わっていて、
ここから先の展開を想像できるラストでそういうのすごい好き。

1章ごとの話だと、2章の『タキオン作戦』好きだな~。
人に物事を信じさせるのって、めっちゃちゃんとした風じゃなくて
それらしい感じにした方がそれっぽくなるんだな~ってのがすごい納得いったし、
人に堂々と言えないような仕事してるくせに、
人をほっとけないような岡田の人柄もすごい見える話で好き。

3章の『検問』は、面白かったけど、結局あの車はなんだったのかってのは
わからず終わるんだね。
これも、それっぽく話を作るとそれらしくなるっていうことなのかな。
あれもどっかに繋がってくるかと思ったんだけど。

でも面白かった。
嫌なことがあるときはバカンスのことを考えよう。
表紙のデザインもすごい可愛いし好きだな~。



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