勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









「白ゆき姫殺人事件」(2014年04月01日 火曜日 20時00分)

土曜日に見た映画。

採点:☆☆☆☆★

中村義洋監督と湊かなえさんのタッグということで、楽しみにしていた作品。
中村監督は、いつも原作をいい形で映画にしてくれるので、
今回もはずれはないだろうな、と思っていたし、
湊かなえさんも、「告白」が面白かったので、こっちも楽しみだった。
原作は、読まない方が面白いかな、と思ったので、未読。
期待を裏切らず、面白かったし、
こういうことって、実際自分の周りでも起こってるんだろうな、と思った。
(殺人がっていうことじゃなくて、自分と周りの印象の違いとか、
 メディアによる印象操作とかね)

ここからはネタバレ。

実は、つい2日ほど前なんだけど、心無い人のツイートを偶然見てしまったんだよね。
その内容が、この映画の犯人は誰だよ、っていうツイートで・・・。
結構そん時はショックだったんだけど、
そもそもこの映画は、犯人じゃない人が周りのいろんな影響によって
犯人にされていくところに面白さがあると思っていたので、
あんまり真犯人のことは考えずに見た。
結果的に、その心無いツイートで書いてあった人がまんま真犯人だったので、
そこに驚きはまったくなかったんだけど、話としてすごく面白いなぁと思った。

私生活でも、自分が思っているのと、他人が自分を見た印象って、
違うことがよくあるし、
同じものを見ても、自分と人とでは印象が違ったりもする。
ちょっとした発言が、聞いた人によってはすごく嫌な印象をもたれてしまったり。
後半で、城野美姫が本当のことを語る場面があるけれど、
それだって、美姫の主観でしかなくて、典子に彼を取られたと思ってるのだって、
もしかしたら美姫の勘違いかもしれないし、
真犯人の里沙子だって、典子を悪い風にしか見ていないけど、
ホントに典子がそういう人だったのかっていうのも、結局わかんないんだよね。

そしてもうひとつは、メディアによる印象操作。
これは、ホントに最近よく思う。
今回のような、犯人じゃない人を犯人のように報道する、
っていうような大きな事じゃなくても、小さなことでもね。
そしてそのメディアに簡単にのっかってしまう人のなんと多いことか。
たとえば自分はフィギュアスケートがすごく好きで見てるんだけど、
ひとつジャンプを失敗したとして、
その人が勝てば、「ジャンプを失敗したものの、その後立て直し・・・」みたいな
報道の仕方だし、
同じ演技でも、負ければ「ジャンプの失敗が響き・・・」みたいな報道の仕方でしょ。
そういうの見てると、なんでそういう報道の仕方するんだろ、って、すごく腹立つ。
あと、最近の例だと、STAP細胞の一連の件とか、まさにそうだよね。
STAP細胞の存在が証明されていないうちからもてはやすだけもてはやして、
何か出てくると手のひら返して、過去の論文の話まで持ち出して・・・。

そういうのって、昔からあったことなんだけど、
最近は、映画にも出てきたTwitterのように、
手軽に周りに広めることができるようになってしまったから、
余計に大事になってしまうのだろうな。
昔だったら近所でちょっとうわさになるくらいだったことが、
世界中に広まってしまう。恐ろしい。

自分は、自分で見てないことになるべく振り回されないようにしよう、って
いつも思ってるので、
人の悪い噂とか聞いても、
自分が見てなければなるべく信じないようにしようと思うし、
メディアとかでいろんな報道がされたときにも、
なるべく印象操作に振り回されないように見よう、と思うけど、
でも、そういう風に思ってることが、結局振り回されてるってことなのかな、
って思ったりもした。

なんかいろいろ語っちゃったけど、映画のちゃんとした感想を語らねば。

人によって違うその人の印象を、見せるのが上手いなぁ、と思った。
役者さんが上手いんだろうけど、場面場面によって、
その人がいい人に見えたり、悪い人に見えたりっていう印象付けが上手い。
淡々と、それぞれの証言が語られていくだけなんだけど、
これってこの人から見たらこうだったんだぁ、っていう面白さがあった。
物語を誘導する役となる赤星の存在が効いてるよね。
最終的に、赤星と美姫が出会って立場逆転したような場面も面白かったし、
美姫と夕子が合図を交わすところでは、涙が出てしまった。
映画のポスターとかだと、彼女は魔女なのか、天使なのか、
みたいなことが書いてあったけど、
結局美姫も、自分の見たものを基準に生きている普通の人なんだな、って思った。
殺人事件には無関係だけど、
故意ではないとはいえ雅也を階段から落として逃げちゃってるし、
チケットを盗んだりもしてる。
だから、この子もまったくの無関係というわけではなく、
一連の出来事の一部でしかないんだろうな、と思った。

キャストもみんな良かった。
井上真央ちゃん、ホントに普通に地味なOLさんを上手く演じていたし、
上にも書いたけど、人の印象によって変わる美姫という人物を上手く演じわけてたな。
綾野剛くんの、浅はかな男の人の感じも良かったし。
菜々緒ちゃんは、死体役であんなに目を見開いてて目痛くないのかな、
とか思っちゃった。
他の人たちも良かったし、何気に生瀬勝久さんとかツボだったな。

面白かった。
これからますます、メディアとか警戒しちゃいそうだな・・・。







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