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仁木英之「黄泉坂案内人」(2014年08月14日 木曜日 21時57分)
仁木英之さんの文庫新刊が出るということで、 発売日にいそいそ本屋に行ったら、まさかのなくてしょんぼりしたんだけど、 別の本屋で無事ゲットできた。
 仁木さんの本は、「僕僕先生」シリーズと「千里伝」シリーズしか読んだことないから、 現代モノというのは初めてだ。 現代モノって言っても、ちょっと現実世界とは違う世界の話だけど。
いわゆるこの世とあの世のはざまに迷い込んでしまった主人公・速人が、 この世に未練を残して死んでしまった人をあの世へ導く案内人をするという話。 第4話までは、速人が案内した一人一人の話で、 ちょっとじーんとあったかくなるような話が多かったんだけど、 第5話から様子が変わってきて、 そして最終話は、なんとも言えないせつなさとあったかさがある結末だった。 速人はなぜこの世界に来たのか、そして最後はどうなるのか、 すべての謎が最終話に詰まっていて、面白かった。
速人と一緒に案内人をする彩葉がすごく可愛くて魅力的。 関西弁なのがまた、可愛らしいなぁ。 あと、玉置さんがめっちゃ可愛いキャラクターで好きだな~。 神様なんだけど、ちょっとおどおどしてて、可愛い。 仁木さんの作品は毎回萌えキャラが出てくるなぁ。
「僕僕先生」や「千里伝」とはまたちょっと違う感じで、 でも仁木さんテイストのファンタジーで、面白かった。
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