勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









『繕い裁つ人』&『マエストロ!』(2015年01月31日 土曜日 18時50分)

本日公開初日の2本。

繕い裁つ人

採点:☆☆☆☆★

三島有紀子監督の作品は、すごくゆったりとした時間の中に、
何かほんわかとあったかいものが詰まっている感じがする。
今作もそんな感じだった。
すごくおだやかで、素敵な登場人物に囲まれて、
時にはせつなくなって、時にはあったかくなって、
そして見終わった後なんとも幸福な気分になれる映画。

ここからはネタバレ。

街の小さな仕立て屋で、おばあさんの跡を継いだ2代目店主・市江の作る服は、
どれも一生モノの、その人のためにだけ作られた優雅な服ばかりで、
通販で5000円以下の服を着回ししてるような私には
だいぶ敷居が高そうだったけど、
だからこそ、本当に、南洋裁店の服を愛してくれる人たちが着てくれて、
そしてなんども仕立てなおしをして大事にしてくれる。
服を着ている人たちが、すごくみんな、似合ってて素敵だなと思った。

そういう素敵な服だから、藤井のように、
ブランド化してもっと世に広めたいという気持ちもわかるし、
誰が着るかもわからない服を作るのではなくて、
ホントに着たい人のためにこぢんまりと作っていきたい気持ちもわかる。
この藤井も、チャラチャラしたただのサラリーマンじゃなくて、
すごく服を愛している人だから、
藤井との出会いによって、市江の気持ちも揺れ動いていくんだなと思う。

先代のデザインを引き継いで、ずっと変わらないものを作っていくことも、
新しく自分の作りたいものを作っていくことも、どちらも大事なことで、
変わることがいいとか、変わらないことがいいとか、
そういうことじゃないんだな、と思った。
藤井のように、本当に大切なものを確かめるために、
一度違うところに身を置いてみることもまたありだと思った。
どういう形であれ、自分が本当にやりたいことを、
誠意を持って、最後まで突き詰めていくということは、
すごく大変だけどすごく素敵なことだなと思う。
なかなかそういうのって、思っててもできないんだよね・・・。

キャストもみんな素敵だった。
中谷美紀さんは役も似合ってたし、服もすごく似合ってて素敵だった。
お店にいるときのかっこいい感じと、
服を作る以外何にもできないぼさっとした感じのギャップがまた可愛い。
三浦貴大くんの誠実な感じも良かった。
杉咲花ちゃんは、仕立て直したワンピースがすごく似合ってたな~。
黒木華ちゃんのウェディングドレスも素敵だったし。
生活感に溢れた余貴美子さんのお母さんとか、中尾ミエさんの先生、
片桐はいりさんも良かった。

なんかあんまりまとまりのない感想になっちゃったけど、
素敵な映画で良かった。
あ、でも、エンドロールはもっとゆったりとした曲が良かったな・・・。

マエストロ!

採点:☆☆☆☆★

ポスターの雰囲気から、もっと派手でスピード感のある映画かと思っていたら、
意外と地味な映画だったんだけど、
音楽もすごく良かったし、
ぱーっと爽快って感じじゃなくじんわりとあったかい話で良かった。

ここからはネタバレ。

よくあるサクセスストーリー的なものって、
楽器を弾けない人たちが集まって最終的にいい演奏をするってのが多いんだけど、
この話は、プロのオーケストラが再結成して演奏会をする話なので、
楽器を弾けるようになるか否か、というところよりも、
いかにしてみんながまとまって、最高の音を奏でられるか、
というところに重点が置かれているので、
演奏会までの道のりは意外とそんなにドタバタしてないように感じた。
でも、プロだからこその葛藤みたいなのがあり、
アマチュアの演奏を聴いて改めて気づかされることがあったりとか、
ギャラもらえないならやらない、けど、やっぱりやりたい、みたいなこととか、
ちょっと切り口が違う感じで面白かった。

演奏会のシーンはホントにすごく素敵で、
聴こえてくる音自体は吹き替えとはいえ、実際にみなさんちゃんと演奏されていて、
役者さんってすごいなぁ、とか思いながら見てた。
なんかもう、ホントにその人が演奏してるみたいに見えていたので、
『未完成』のバイオリンちっちゃい音で弾くところなんかは、
すごい息をつめて、ドキドキしながら見てしまった。
大勢のお客さんの前で弾く『運命』のシーンも素晴らしかったし、
出てくるとはわかっていたけど、天道が奥さんを客席に連れてきたところでは
ちょっとうるっとくるものもあり、
1人のために演奏する『未完成』もまた良かった。

キャストは、前にも書いたかもだけど、
松坂桃李くんのちょっと抑えたかっこいい系の演技は実はあんまり好きじゃなくて、
今回もちょっと、う~んって思うところもあったんだけど、
でもバイオリン演奏してるシーンはすごいかっこよかった。
西田敏行さんはすごく安定していて、良かったな。
そしてmiwaちゃんがめちゃめちゃ可愛かった。
正直、演技は下手だった、っていうか、めっちゃ棒読みだったけど、
でもそこも含めて可愛かった。
この役を、この子じゃなければ誰がやれるか、って考えたら、思い浮かばんかったので、
まさにぴったりな役だったんじゃないかと。

地味だったけどなかなか素敵な映画だった。







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