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『リトル・フォレスト 冬/春』舞台挨拶付き上映&『ワンダフルワールドエンド』(2015年02月21日 土曜日 20時23分)
狙った訳じゃないけど橋本愛ちゃんデー。
リトル・フォレスト 冬/春
採点:☆☆☆☆★
元々見に行く予定はなかったんだけど、 橋本愛ちゃんの上映後舞台挨拶につられてチケットを買ってしまった。 んで、実は夏/秋バージョンが既に公開されていたということを知ったのが3日前で、 え、これって続き物だったの?前のやつ見てないよ~とちょっと焦ったんだけど、 これはこれだけでも楽しめた。 舞台挨拶の時に、夏/秋バージョン見てない人、と聞かれて 手を挙げていた人もちらほらいたので、一安心(?)。
なんということもない日々の生活の中で、 季節の移り変わりの美しさであったり、生活の知恵が感じられて、 ところどころで、主人公が今までたどってきた道や、 これから進もうとしている道がかいまみえて、 そしてなにより、10時半からの上映だったこともあり、見ててめっちゃおなか空いた。 静かな中にじわっとしみこんでくるものがある、美しい映画だと思った。
ここからはネタバレ。
昔はうちも田んぼやってたり畑やってたりしたけど、 今は田んぼはなくなっちゃったし、 畑は親戚の伯父さんが譲り受けて趣味でやっててできた野菜をもらう程度だし、 わらびやつくしはあるけどあんな食べきれないほどわさわさしてるの見たことないので、 なんていうか、自然と共に生きているようなこういう場所を見ていると、 懐かしさもあったり、新鮮さもあったりする。 普段、便利なものに囲まれて生活していると、 野菜や穀物を作ったり、自然と共存するための生活の知恵を身につけることは、 趣味のレベルでしかなくなってしまうんだけど、 本来、そういうことは、とても手間のかかることで、日々の自然との闘いでもあって、 でもだからこそ、ここで生きていくと決めたときに、 なによりも楽しくすばらしいものなんだと思う。 今は遊び感覚で、田舎で暮らそう、みたいなのが流行ってるけど、 そういう中途半端な気持ちで踏み込んでいってはいけない世界のような気がした。 都会の中から逃げてきたように小森での生活を始めた主人公が、 最終的に、自分の居場所として、また帰ってくる、というのは、素敵なことだと思った。
冒頭にも書いたけど、出てくる食べ物がとても美味しそうで、 つきたてのもちで納豆もちとか、つくしの佃煮とかは食べたことあるけど、 納豆から自分で作ったことはないし、 パスタとかはっととか美味しそうだったなぁ~。 キャベツケーキは笑った。「ソースある?」が絶妙。
キャストも良かった。 橋本愛ちゃん、三浦貴大くん、松岡茉優ちゃん、 3人とも、すごい自然に馴染んでて、素朴で良かった。
舞台挨拶で見た橋本愛ちゃんは、きりっとした美人だな、と思った。 でも、女優!って感じじゃない素朴な感じもあって可愛い。 話し方もマイペースで、しゃべりたいことが出てくるとばーっとしゃべるし、 詰まると「あのーーーーーーー」ってずっと伸ばしながら考えてて、なんか良かった。 前に名古屋にきたときひとりでコメダに行ってあとで怒られた話とか、 撮影中ずっと孤独と戦ってた話とか、 本番になると撮りたい空がなかなか現れなくて移動中に3回くらい見た話とか、 短い時間だったけど、面白かった。
これはやはり、夏/秋バージョンも見るべきだよね。 そっち見ると、もっと主人公の背景もわかるのかな? 機会があったら見てみよう。
ワンダフルワールドエンド
採点:☆☆☆★★
来場者特典でピュレグミもらった。 なんでピュレグミかは映画見るとわかる。

ポスターのビビットな感じに惹かれて見に行った映画。 これはね、なんといったらいいんだろ。 好きだけど、よくわからん映画。 よくわからんけど好きな映画ってあるじゃんね? なんかよくわからんかったけど、これ好きだな~、もう1回見たいな~って思うやつ。 それともちょっと違って、好きだけど、なんかよくわからんかったなぁ。 もう1回見たいとは思わんけど、でも好きは好きなんだよなぁ・・・っていう、 なんかこう、もやもやっと、漠然とした感じの残る映画。
ここからはネタバレ。
女の子が女の子に憧れるって、すごくわかる感情で、 その人が好きだから、その人そのものを真似する、 っていうようなことは自分はなかったんだけど、 (自分の時代だとアムラーとかなのかな・・・) でも、好きなタレントさんががCMしてるコスメを買ってみたり、 メイクを真似してみたりというのは大人になってからでもあることなので、 女の子だけがわかる、女の子だけの憧れの世界を描いたこの映画は、 すごく可愛くて素敵な世界だな、と思った。 最終的に彼氏ゾンビ扱いやし。 (逆に、男の子にしかわからない男の子だけの世界ってのもあるよね)
映画全体の雰囲気も、私この映画で初めて知ったんだけど、 ツイキャスというのをうまく使ってて、 (あと、スマホでの自撮りとかお互いに動画撮影とかも) 詩織や亜弓が自分で自分の顔を映しながら気持ちを話すっていうのが、 なんか新鮮だったし、惹きこまれる感じがした。 大森靖子さんの音楽も、初めて聴いたんだけど、 映画の世界観にすごく合っていて、ちょっと不思議で面白いと思った。
ここでストーリーとかをあんまり深く考えなければいけるんだろうなぁ。 ストーリーについて考え始めちゃうと、よくわからんくなるね。 詩織に憧れるあまり詩織の彼を好きになってしまう亜弓と、 亜弓を気にかけているうちに、彼よりも亜弓が大切になってしまう詩織、 その2人が接近していくのはわかるんだけど、 亜弓が逃げ回ったときのジャングルジムのやりとりの中で 何を話したことで2人があんなに仲良しになったのかな、とか、 なんで詩織は学校も仕事もやめちゃうのかな、とか、 最終的に、2人で逃げ出して、愛ちゃん純ちゃんと呼び合ってるのはなぜ?とか、 なんで最後彼氏と3人で写真撮ってるの?とか、 考え出したらよくわからんくなった。
キャストは良かったと思う。 橋本愛ちゃんいいなぁ。可愛いし。 先に見た『リトル・フォレスト』とまた違った魅力で素敵。 蒼波純ちゃんは今回がスクリーンデビューということで、 しゃべると上手いとは言い難かったけど、 すごく素朴で何者にも染まってない感じがいいね。 稲葉友くんもなかなか面白いキャラクターだった。
なんか、冒頭で、好きだけどよくわからん映画と書いたけど、 書いてるうちに、よくわからんけど好きな映画なのかも、という気がしてきた。

『おんなのこきらい』と『チョコリエッタ』の前売り券買ってきた。 シネマスコーレとシネマテーク。 他の映画館だと、会員料金の方が安かったり、 webで予約して支払っちゃうから前売り券買わないんだけど、 年に1回行くか行かないかの映画館なので、 どうせ見に行くなら前売り券の方が得かな、と。 何気にこの冬シネマスコーレ率高いんだけどね。
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