勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









『予告犯』&『台風のノルダ』(2015年06月06日 土曜日 19時46分)

予告犯

採点:☆☆☆☆☆

中村義洋監督作品ということで、
それだけでかなり楽しみにしていた作品。
もちろん、中村監督の作品の全部が全部好きというわけではないんだけど、
自分は好きな作品だとDVDを買う人で、
中村監督作品のDVDは8本持っているので、結構相性のいい監督なんだよね。
こういう、予告の段階でちょっと怖そうな作品って、あんまり見ないんだけど、
中村監督の作品なら安心して見られそうな気がしちゃう。

ということで、今回も楽しみにしていたんだけど、すごく良かった~。
原作は未読で、もちろん原作の良さというのもあるんだろうけど、
原作のある作品をうまく映画にすることにかけては、
やはり安心感のある監督だと思う。
なんかこう、淡々とした中にじわじわくるものがあって、
そして最後にちょっとせつなく、でもあたたかいものがこみあげてくるような作品。

ここからはネタバレ。

前半の、理不尽な言動をする人たちに対して制裁を加えるシーンは、
ゴキブリ揚げて食べさせるとか気持ち悪いし、
プラスチック製とはいえ人を殴るのも見てて痛いし、
元は被害者の方が悪いのかもしれないけど犯罪はいかんやろ、と思ったんだけど、
実際に罪を犯しているシンブンシよりも、
その映像を見て笑ってコメントしている人たちの方が怖い気がした。

ゲイツが勤めている会社にしても、
あんな風に派遣をコケにしたり、口では優しいこと言っといて陰で笑ってたり、
そんな人たちばっかりの会社、最悪。
うちの会社の派遣の人、めっちゃバリバリ働いとるし、
私はJavaひとすじで12年正社員やっとるわ!と言ってやりたくなった。

後半、ヒョロの父親が捜査線上に上がってきた時に、
あ、もしかして、シンブンシの本当の狙いって、お父さん探し?って気づいたり、
ゲイツがみんなに青酸カリを渡すところで、
もしかしてみんなを騙して自分だけ死ぬつもりでは?って気づいたりするんだけど、
そういう真相に途中で気付いたとしても、最後まで楽しめる映画だと思った。
むしろそこからが本領発揮というか。

ゲイツが絵里香に残したメッセージのあとに出てきたヒョロの夢の映像、
ヒョロの夢はお父さんに会うことなんだろうな、ってわかってはいたけど、
ものすごくせつなくて、涙が出そうになった。
ラストシーン、ゲイツがこっそり撮っていた映像の続き、
ホントはこんな幸せな光景だったんだなって思うと、また涙が出そうになった。

「どんなに小さなことでも、誰かのためになると思えば人は動く」
ゲイツを突き動かしたものは、ヒョロという1人の少年の想いただひとつだけど、
それを実現するために、こういう方法しか取れなかったということがすごく悲しくて、
そしてこういう結末になってしまったことがすごく悲しかった。
絵里香もゲイツを抱きしめながら思っていただろうけど、
前半に出てきたような、人の痛めつけられてる姿見て笑う人たちや、
陰で笑ってるような人たちばかりじゃなくて、
もっと素晴らしい世界もあることを、こうなる前に教えてあげたかったな、と思った。

「もし生き残ったら」「死んだ奴のせいにしろ」と言っていたゲイツの言葉の
本当の意味を知った3人も、これからどう生きていくのかすごく気になる。
少しでも明るい未来があれば、と思う。

キャストもみんな良かった。
生田斗真くんいいね。これ見て誰もアイドル映画だとか思わないもんね。
ちょっと影のある感じがすごい出てた。
荒川良々さん、鈴木亮平くん、濱田岳くんもそれぞれいい味出してた。
戸田恵梨香ちゃんも、最近立て続けに出演作が公開されてるけど、
今回の役も良かったな~。
かっこよかったし、これまたちょっと影があって良かった。
ヒョロ役の福山康平くん可愛かったな~。

せつないけど、いい作品だった。
怖そうな作品と思って敬遠してる人がいたら薦めたいなぁ。

台風のノルダ

採点:☆☆★★★

う~ん、なんだろう、なんとも言い難いんだよね。
元々上映時間48分って書いてあったので、短いなぁとは思ってたんだけど、
まさかの2本立てで、さらに短いという展開。
短くても面白い作品はあるから、短いからダメってことじゃないんだけど、
この題材でやるならば、もうちょっとじっくり見たかったな・・・。

ここからはネタバレ。

最初の上映作『陽なたのアオシグレ』は、
ジブリ美術館で見られる短編映画みたいな感じの作品。
ほのぼの~とした背景の絵とか、いろんなものがごちゃまぜになった妄想の世界は
すごく可愛いなぁと思った。
ただ、人物がちょっと微妙だったかも。
なんていうんだろ、いかにも漫画チックなキャラクター描写が、
あんまり好きじゃなかったかな。
話としては、転校していく女の子に想いを告げに行くというだけなんだけど、
白鳥に乗って電車を追っかけていくシーンはなかなか好きだった。
こっちは、わかりやす~い短編って感じだった。

そしてこっちが本題、『台風のノルダ』。
こっちは、キャラクターも結構好きな感じだったし、
全体的に絵も綺麗だったと思う。
ただ、肝心のストーリーが、なんかよくわかんないまま終わった。
東がノルダを簡単に受け入れすぎだし、
なんでそこまでノルダのために一生懸命になろうとするのかわからないし、
大体、ノルダは世界を再構築するために来たのに、
なんでそれを東は助けたの?
助けたことで世界の再構築を阻止したの?阻止しないとどうなってたの?
っていうのが、イマイチわからないまま終わってしまった。
なんかもっと、ノルダとの出会いや、台風に至るまでの過程や、
西条と東の関係性や、ノルダの正体や、
とにかくいろんなことを、もっと掘り下げてじっくり描いてくれないと、
なんだこんだけかって感じで終わっちゃってもったいないと思う。

せっかくキャラクターとか背景とか良かったんだから、
これで終わりとしないで、じっくり版をじっくり作ってほしいなぁ・・・。







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