勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









湊かなえ『母性』(2015年09月26日 土曜日 21時32分)

伊坂幸太郎さんの『ジャイロスコープ』あたりと同時期に出て気になってた
湊かなえさん『母性』。

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湊かなえさんの本はやっぱりこういう一人称で独白系なんだね。
でも毎回違って驚かされて、面白いよなぁ。
でもこれはぜったい映画化とかできなさそう。

『母の手記』と、『娘の回想』、それと、
『母性について』というとある人物の3人の語りで綴られた物語。
女子高生が4階から転落して倒れていたという新聞記事から始まり、
さてこれは事故か、自殺か、殺人か、ということになるんだけど、
読んでいくうちに、あれ?って思い始めて、最終的に、あ、そういうことなのね、となる。
その驚きもあるし、
母と娘、それぞれがこれまでの出来事を語っていくんだけど、
同じ体験をしていても、母から見た娘はこんな感じだったのに、
娘からしたらこうだった、みたいな、見事な食い違いがあり、
それの積み重ねが痛々しい。
母は自分の母(娘の祖母)を愛するあまりに、
娘に対してこんなに愛してるのになんでわかってくれないんだ、ってなってるし、
娘は逆に、お母さんに愛してほしいのになんでこうなるんだ、ってなってるし、
お互いがわかりあえてないんだなぁ。
こういうことって、母と娘じゃなくてもあるよなぁ、って思った。

読んでると、結構壮絶な人生を送ってるなぁって思うし、
夫とか夫の母親とか、かなりひどいなぁって思っちゃうんだけど、
最後まで読んでから改めて考えると、
これもそれぞれの主張でしかないのかもな、と思った。
人は誰でも、自分の都合のいいように語ってしまうものだからなぁ。

『母性について』のパートでは、2人の話に出てきた人物も出てきたりして、
あ、この人があの人か、とか思ったりしてたんだけど、
そういうリンクしてるところも面白いし、最終章読むと、なんでリンクしてたかわかるね。

結局母性ってなんなんだろうなぁ、とかはあんまり考えなかったけど、
単純に物語として惹きこまれたし、面白かった。







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