勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









乙一「失はれる物語」(2007年04月14日 土曜日 20時49分)

乙一さんにすっかりはまってしまった。
今回紹介するのは、「失はれる物語」。



8作を収録した短編集なのだが、心があったかくなるものあり、
せつない話あり、コメディみたいな話ありで、バラエティに富んでいて楽しい。

「Calling You」。
頭の中で携帯電話を思い浮かべていたら、ある日その携帯電話に電話がかかってくる。
電話をかけてきた相手もまた、
頭の中に思い浮かべた携帯電話ででたらめな番号を押していたら
たまたま繋がったのだという・・・。
この話は、ちょっとせつないんだけど、最後はあ~そうだったのかと思わせる結末で、
ちょっと元気付けられる感じ。

「失はれる物語」。
事故に遭い、右腕の感覚と、右人差し指がほんの少し動かせる以外は
全ての感覚を失ってしまった男の人の物語。
これはかなりせつない。

「傷」。
傷を負った人に触れると、その人の傷を自分の体に移すことができ、
さらに自分の体の傷を他人に移すことができるという、
不思議な能力をもった男の子の物語。
これも、悲しいほど純粋な男の子がすごくせつないんだけれども、
最後にちょっと救われる感じ。

「手を握る泥棒の物語」。
前に、犬堂一心さんの短編映画で見たことがあったんだけど、
原作が乙一さんとは知らなかった。
映画の内容をほとんど忘れていたので、あ~、こういうのだったっけ、
と思いながら読んだ。
これはわりとコメディタッチで面白いかな。

「しあわせは子猫のかたち」。
姿は見えないんだけど、死んだはずの人間の気配がするという、
これもちょっと不思議な感じの物語。
展開の仕方は乙一さんっぽいなぁと思った。

「ボクの賢いパンツくん」。
すごい短くて、なんじゃこりゃ~な物語だったんだけど、
初出のところを見たら、「乙一オリジナルデザイントランクス」に印刷、
と書いてあって、納得。
絵本にしたら面白そう。

「マリアの指」。
一応推理モノなんだけど、最初の時点で犯人は大体予想がつく。
なくなった指を巡る不思議な感じのミステリー。

「ウソカノ」。
彼女がいる、とウソをついたら、それを真に受けられて、
それからどんどんウソをついて彼女がどんどん実物化していく・・・。
ここまでではないけど、なんかふとしたときに、
ウソをついたらウソだと言えなくなって、
どんどんウソが大きくなっていく、っていうこと、自分もあった気がする。
なんか、実際にありそうな物語だなぁと思った。









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