勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









畠中恵『なりたい』(2017年12月19日 火曜日 21時02分)

畠中恵さんの『しゃばけ』シリーズ
文庫最新刊『なりたい』。

なりたい (新潮文庫)

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お話が繋がっているというわけではないんだけど、
一太郎が、もし生まれ変わるなら来世何になりたいかを
考えるところから始まる、『~になりたい』を集めた短編集。
大きな事じゃなくても、何かになるってことは大変なことだな、と思う。
自分にないものを持ってるから、なりたいっていう憧れが生まれるけど、
それを叶えてしまったらもういいやってなったり、
叶えることができなかったり、『なりたい』にも様々な形があるのだな、と思う。

ちょっとずつ感想。

妖になりたい

天狗の黒羽坊が空を飛べなくなって寛永寺で暮らすようになったために、
会えなくなってしまった友人の天狗・赤山坊と、
妖になって空を飛んでみたいと願う人・甚兵衛をめぐる物語。
赤山坊は、長崎屋が空を飛べる薬を隠し持っているといちゃもんをつけて
甚兵衛を連れ去ってしまうんだけど、
赤山坊の願いはすごくシンプルなことだったんだな。
いい解決策が見つかって良かった。

人になりたい

妖になりたい人がいれば、人になりたい妖もいるのだね。
こういうの読んでると、その辺に普通に暮らしてる人の中にも
実は妖がいるんじゃないかと思うね。
死体を見つけたはずが、いつの間にかなくなっていた、
というところから始まるお話。
明確にこの人が犯人!みたいなのがない憶測の話なので、
若干もやっとしたんだけど、
ただ楽しいだけのような遊びの会にも、
裏にいろいろあったりするんだな、って思った。

猫になりたい

猫又の長を決めるための勝負と、
死んでしまってから弟のことが心配すぎていろんなものに生まれ変わって
今は猫又になっている人の絡む話。
長を決めるためにいろんな勝負をするけどなかなか決着がつかないのも
面白かったし、
最終的にいい解決策が見つかって良かったと思う。

親になりたい

子供ができず離縁されてしまった女中・おようが、
子連れの柿の木屋と結婚しようとするんだけど、
実はその子は拾い子で妖だったことから起こる騒動の話。
これは、途中で出てくる猪助の正体がわかったところで結構びっくりしたな。
なるほど、そう繋がるのか、と思った。
拾い子の三太は、付喪神から落ちたかけらだから
元に戻らないといけなくて、
妖と知らない者から見たら結構悲しい話なんだけど、
最後には、そうなるだろうとは思っていたけどいいことがあって良かった。

りっぱになりたい

若だんなと同様、病弱で、亡くなった古川屋の息子・万之助が、
両親の夢枕に立って来世自分がなりたいものを告げて、
両親を安心させようと、幽霊となって出てくる話。
妹のお千幸が通夜の席でいなくなり、ひと騒動起こるんだけど、
これも最終的には上手くいって良かったな。
自分がもし死んだら、来世何になるか、なんて、
考えたこともないけど、
でも急にぽっくり逝っちゃうこともあるんだよなぁ、とか改めて思ったりした。








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