勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









映画『羊の木』(2018年02月03日 土曜日 17時26分)

採点:☆☆☆☆★

同じ街に殺人犯ばっかりが越してくるっていうことだけで
なんか面白そうだなと思って観に行ったので、
街で殺人事件が起こって犯人は誰だ!?みたいなミステリーかと思っていたら、
もっと深いところでのヒューマンドラマという感じで、
ちょっと怖かったけどなかなか興味深かったし、面白かった。

ここからはネタバレ。

まず、設定なんだけど、仮釈放された人たちを住まわせて、
刑務所は経費削減、犯罪者は刑期短縮、街は過疎化を食い止められる、と、
なかなか面白い試みだな、と思った。
なんか、近い将来実際にあり得そうな設定だよなぁ。
ただ、顔を合わせちゃうような小さな街に殺人者を6人というのはさすがに・・・。
まぁ、それがないとこの映画成り立たないわけだけど。

殺人を犯した人たち、とは言っても、その中にもいろいろな人がいて、
栗本のセリフにもあったけど、「さよならではなくて、木が生えてまた会える」
のと同じで、
殺人を犯してしまっても、そこで終わりではなくて、また新しく始められる人もいる。
大野とクリーニング屋の女の人とのラスト好きだな。
床屋さんの2人も、同じように刑務所にいたことがある人だからこそ
わかることもあるんだな、と思うし、
栗本も、ベタだけど最後に芽が出てて良かった。
太田は、セックス中に首絞めてって言われて絞めて殺しちゃったとか、
介護センターのおじいさんに恋をするとか、
ちょっと自分の理解を超えているキャラクターだったので、なんとも言い難いけど、
殺人を犯したらもう恋はしたらダメなのかって言ったら
そういうわけではないと思うので、まぁ良かったのかな、と思う。
そんな中で、杉山みたいにあからさまに敵意をむき出しというか、
俺なんかやっちゃうよ、みたいな人は、お近づきになりたくないなと思うけど、
それよりも宮腰みたいに、一見何にも害がなさそうで、仲良くなれそうなのに、
何も考えず人を殺せちゃう人が一番怖いのかな、と思った。

もし自分が、月末と同じような立場に置かれたとき、
相手に対してどういう行動をとるのかな、って考えちゃうな。
やっぱり、罪を償っているんだから偏見を持って見ちゃいけないと思う気持ちと、
でも近づくのは怖いっていう気持ちと両方あって難しいなと思う。
大野が言ってたみたいに、人間が肌で感じることはだいたい当たってるなら、
近づいて大丈夫かどうかちゃんと判断できるのかな・・・。
でも、殺人者っていう極端な例で考えるとあれだけど、
普段の生活の中でも、やっぱり、なんかあの人苦手、みたいな人とかいるから、
そういう人とどう付き合っていくか、というのと、根本は同じなのかな、と思う。

最後の方は、月末自身は知らないけど、観てる方は、
宮腰が杉山を殺した後で会いに来てることを知ってるから、
どうなっちゃうのかハラハラしながら観てた。
結局、宮腰はどうして2人で飛び降りることを選んだのかな。
ホントにのろろ様にすべてを委ねたのかどうなのか・・・。
結果的に、のろろ様最強だったね。
のろろ祭の時はなんじゃこの気持ち悪いの、と思ってたけど。

キャストはみんな良かった。
殺人犯の方たちがみんなそれぞれに違うキャラクターで個性的だったけど
みなさん上手かったし、
錦戸亮くんは、殺人犯の皆さんと比べると演技力は劣ると思うけど、
自分が前に立つっていうより全体を受け止める感じの役だったので、良かったと思う。

なかなかいろいろ考えさせられる作品だった。







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