勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









映画『今夜、ロマンス劇場で』&『犬猿』(2018年02月10日 土曜日 22時08分)

今夜、ロマンス劇場で

採点:☆☆☆☆★

映画のスクリーンから登場人物が飛び出してくる、というと、
一昨年観に行ったケラリーノ・サンドロヴィッチさんの舞台
『キネマと恋人』がとても面白かったので、
この映画も、面白そうだなと思って楽しみにしていた。
でも、これ他の映画のレビューでもいつも書いてるんだけど、
何も前知識なく観たいのに、予告で見せすぎなんだよね・・・。
触れたら消えてしまうということも言っちゃってるし、
最後に抱きしめてほしいとかも言っちゃってるし。
そこに向かって進んでいくってわかっちゃってるから、
思った通りの展開で物足りない部分もちょっとあったんだけど、
でも最後には、いい意味で裏切られたというか、
こうなったらいいなと思っていた展開になって、全体的には面白かった。

ちょっとネタバレっぽい前振りになっちゃったけどここからはネタバレ。

西洋っぽく見せようとしてるっぽいのに思いっきり名前が美雪だし
三銃士は安っぽいメイクだし大蛇は紐見えちゃってるし、
昔の映画という設定とはいえすごいひどい映画だな、と思うんだけど、
そんな中でもお姫様の美しさが際立っていて、
これは恋するのもわかるな、と思う。
あんまり関係ないけど、健司が言っていたように、
どんな映画にもいいところはあるっていうのは自分も思うことで、
いろんな映画を観てるとすっごいイマイチな映画も多々あるんだけど、
そん中でも良いところを見つけるのは面白いし、
最悪、面白くない映画だということがわかった、という収穫があるので、
やっぱり映画を観るのは好き。
だから、健司みたいな人はお友達になりたいなぁと思った。

スクリーンから出てきたお姫様は、
人に触れられてはいけないからということを除いても、
お転婆姫というより暴力姫だったので、ちょっと怖い部分もあったんだけど、
でもやっぱりすごく美しかったし、
健司をしもべとか言っているけど、
実は健司に会いたくてスクリーンから抜け出してきたというのも可愛いなと思った。

最後に抱きしめてほしいと言って健司が触れようとしたところで、
なんとなく、健司は触れないんじゃないかなという気はしていたけど、
現実的に考えて、好きな人に触れずにずっと生きていくなんて
やっぱり無理だよなとか思っていたので、その後の展開には結構感動した。
映画の中から出てきた人は年取らないよなとは思っていたけど、
そうか、お孫さんと言っていた人が彼女だったのか。
ずっと触れられないままで、でもお爺さんになるまでずっと一緒にいたのもすごいし、
お姫様も、自分は年を取らなくて健司だけが年を取っていく中でも、
ずっと健司を愛し続けていたんだな、っていうのが良かった。
上にも書いた通り現実的に考えてそんなことできるのかっていうのはあるけど、
映画だし、夢があっていいから、これでいいんだと思う。
最後に健司に触れることで、2人一緒に旅立ったんだなっていうのも良かったし、
健司が言っていた、「君の一番欲しいものをあげる」だったかな?
その脚本のラストが、彼女の世界に色を与えることだったというのも、
すごくいいなと思った。

後は、出てくる人たちがみんないい人なのも、好感が持てた。
健司はもちろんなんだけど、
ロマンス劇場の館長さんが、自分も元はそういう恋をしていて、
応援してくれるのも良かったし、
社長令嬢の子が、黙ってれば健司と結ばれたかもしれないのに、
本当のことを話に来るところも良かった。
あと、ハンサムガイの俊籐さんね。
ペンキかけられても怒らないのは、周りにファンがいたからで、
実は裏でネチネチ言ってくるタイプかと思っていたら、心からいい人やん。
「男が簡単に下を向くな。常に未来を見ろ」っていう生き方素晴らしい。

キャストも良かった。
綾瀬はるかちゃんすごい良かった。
前に書いたと思うけど、『精霊の守り人』のバルサ役がはまってて、
ほわんとした役もいいけどかっこいい役がもっと観たいなと思っていたので、
今回の凛としたお姫様の役はすごいかっこよくて美しくて良かった。
坂口健太郎くんは、演技はもうちょっとかなという気はするけど、
ちょっとどんくさいけどすごく優しい感じが見た目からあふれ出てる感じで良かった。
北村一輝さん最高だった。ハンサムガイ!
お転婆姫の映画もすごく気になるけどハンサムガイの映画もすごく気になるわ。

ということで、ほんわかあったかくなれる映画で面白かった。
最後にどうでもいいこと言うけど、
雨に濡れても泣いても落ちないあのファンデーションほしい。

犬猿

採点:☆☆☆☆★

新井浩文さんと窪田正孝くんが兄弟役っていうだけで
すごいものが観られそうだなと思って楽しみにしていたんだけど、
共演が、あんまりよく知らないニッチェの江上敬子さんと
演技上手いと思ったことない筧美和子ちゃんだったので、ちょっと心配もしていた。
でも、結果的にみんな良かったし、
ちょっと間延びしたところもあったけど、面白かった。

ここからはネタバレ。

自分は弟がいるけど、まぁ昔はたまに喧嘩もしたし、
要領よく受験も就職も決まっていって羨ましいなとか思ったこともあったので、
この映画に出てくる2組の兄弟についてもわかるなと思うところもあるけど、
大人になってからは普通に仲の良い姉弟だと思うので、
この映画みたいなすごいのはないかな。
姉弟じゃなくて友達とも、そんなにすごい喧嘩したことないので、
共感するというよりは、こういう兄弟もいるんだなぁっていうのを
外から眺める感じで楽しめた。

最初に、予告編が終わって映画始まったと思ったらまた予告編が始まったので、
あれ、まだ始まってなかった?と思ったら筧美和子ちゃん出てきたので、
そこからもう掴まれたんだけど、
それぞれの性格とか、やり取りが面白かった。

卓司みたいな人は、お近づきになりたくないタイプだなと思うんだけど、
もし兄だったら受け入れられるもんなのかな。
暴力はいかんと思うし、
何にもできないわりに妙に自信持ってるのが危ないなとは思うけど、
なんか彼なりにちゃんと周りに何かしてあげたいと思っているというか、
マッサージチェアも車も迷惑以外の何物でもないし
気に入られないと逆切れもどうかとは思うけど、いいところもまぁあるのかな、と思う。

和成は一見無害な好青年っぽい感じなのに、
一方で兄を上手く使ってるところとか、何か腹に抱えてそうなところが
人間っぽいというか、ちょっとわかる気がした。
人は見た目じゃなくてフィーリングが合う人がいいと言いながら、
由利亜の時と真子の時で明らかに態度違うところも人間っぽい。

由利亜は、周りにいたら頼りがいのある尊敬できる人だな、とは思う。
ああいうできるお姉さんがいると、妹は劣等感持つだろうなとも思う。
でもあの嫉妬深さはなかなかすごい。
想いを告げたわけでもないのにもう自分だけのものみたいになっちゃってて
妹の彼と分かったとたんに態度が変わるところはちょっと怖い。
卓司とのチャーハンのやりとりとか面白かった。

真子は、可愛いだけが取り柄だけどそれで周りにはちやほやされる、
それは女的には嫉妬の対象になるのもわかるなと思う。
もう1歩のところでくすぶってるのに芸能人っぽい仕事してます的なのも
女的にはイラっとするところだろうなと思う。
真子も和成も、お互いに兄と姉のことを悪く言いながらも、
でも人に言われると、でもこういういいところもあるよ!みたいにムキになるところが
下の子っぽいなと思った。

お互いの兄弟が爆発して言い合いになるところまでは良かったと思うんだけど、
それが途中から、音楽だけの喧嘩になってしまったところがちょっと残念だった。
あそこは、もっと最後までがーっと言い合いしてほしかった。
あそこで変に音楽で間延びしてしまったので、
そのあと子供の頃の4人の映像が出てそこでまた音楽だけのシーンが続いて
ちょっと最後の方、変に引っ張った感があった。
でも、お姉ちゃんがピンチなのを見てすぐに泣きながら救急車呼ぶ真子と、
一度は、見殺しにしようとしたけど、やっぱり戻ってきた和成と、
それぞれ行動は違うんだけど、やっぱり兄弟だな、と思ったし、
そのあと、ちょっと兄弟の関係性が良くなったのかな、と思わせといて、
やっぱり元に戻りそうなラストの終わり方良かった。
同じ吉田恵輔監督の『さんかく』のラストの、
3人の視線が交差して終わるのも好きだったけど、このラストも好き。

キャストも良かった。
新井浩文さんは、優しい役や静かな役も似合うんだけど、
こういうインパクトのある役やるとすごいな。
もう、本気でお近づきになりたくない感じだった。
窪田正孝くんは、演じる人によっては普通の印象に残らない人になってしまいそうな役を
すごく上手く演じていて、やっぱりすごいなと思った。
この2人の共演はやっぱりすごかった。
意外だったのがあとの2人で、
江上敬子さんは顔は見たことあったけどあんまり知らなかったんだけど、
すごく役にはまっていて良かった。
筧美和子ちゃんは、顔しか取り柄がない、ちょっと周りよりは可愛いけど
そのくらいの人他にもゴロゴロいるぞ、的な女の子だとまさに思っていたので
(失礼ですんません)
まさに役柄そのままだったと思う。
演技も結構上手かったと思ったのは、役にはまったからなのかな。
この4人で正解だったと思った。

お話も面白かったけど、
それぞれの役者さんの面白い化学反応が観られた映画だったなと思う。







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