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湊かなえ『物語のおわり』(2018年04月04日 水曜日 21時17分)
湊かなえさんの文庫新刊『物語のおわり』。 新刊と言いながらもう発売から3ヶ月くらい経ってるけど。
 これちょっと、ネタバレになっちゃうのであんまり詳しく書けないんだけど、 すごく面白かった。 特に、最後の2話で、あぁこうなるのか、っていう。 最初短編集だと思って読み始めたので、一番初めの話が終わったときに、 え、これで終わり?とか思ってしまったんだけど、 そこから、2話以降を読み進めていくと、あぁそういうことか、となってくる。
同じ物語を手に取っても、人それぞれに、感じ方や終わらせ方が違うのも面白いし、 1冊を通して物語が繋がっていくところも面白かった。 一番共感できたのは、『湖上の花火』の主人公だな。 この人みたいに自分磨きを頑張ってるキャリアウーマンじゃないんだけど、 なんか今、仕事に関して結構行き詰ってるところがあるので、 わかるなぁと思うところがいろいろあった。
人生が変わるような大きな事じゃなくても、 このお話のように、何かがきっかけでちょっと前向きになれたり 新しい出会いがあったりっていうのはあるよな。 素敵なお話だった。
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