勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









映画『50回目のファーストキス』&『万引き家族』(2018年06月02日 土曜日 19時21分)

50回目のファーストキス

採点:☆☆☆☆☆

面白そうだなとは思っていたけど、
福田雄一監督でこんなに満足するとは思ってなかったな。
なんていうか、福田監督は、そこそこに笑えてくだらなくて
満足するほどでもなくまぁこんなもんかなっていう映画を撮る人だと思っていたので、
あ、ちゃんとした映画も撮れるんだ、と思った。

笑えて、でもちょっとジーンときたりせつなくなったり、
自分だったらってちょっと考えたり、いろんな要素が詰まった映画で、
でも一言で言うととても良かった。

ここからはネタバレ。

記憶が1日しかもたない女性に恋をした男性が、彼女と出会ってどんな風に変わって、
どんな選択をしていくのか、という物語。
記憶が1日しかもたない人の映画は、これまでも、
『博士の愛した数式』とか『パコと魔法の絵本』とかあって、
そういう映画観るたびに、自分がこうなったらどうなんだろうとか、
そういう人が周りにいたら自分はどうするんだろう、とか考える。
何か嫌なことがあっても、1日経ったら忘れられる。
でも、自分の中ではその時で止まっているわけだから、
昨日まで20歳だったのに朝起きたらおばあちゃんだった、
みたいなことになるわけだよね。
いきなりラストの話するけど、この映画のラストは、
ハッピーエンドで良かったけど、
起きたら知らない人が旦那で、産んだ覚えもないのに自分の子いるんだからね。

1日しか記憶がもたない彼女に対して、
それに気づかせないように、毎日同じ1日を繰り返そうとする父親や弟、
記憶がもたないことを伝えながらも一緒に生きていこうとするダイスケ、
どっちが正しいのかはわからないし、どっちかが正しいのかどうかもわからないけど、
でも誰もが、ルイのことを想っているのはすごく伝わってきたし、
ルイがみんなといる間、とても楽しそうなのが良かった。
1年以上も気づかせないように生きていくのって、ものすごいことだと思う。
ピコ太郎やるシーンとか、笑えるシーンでありながらも、
毎日毎日気づかれないようにプレゼントに驚いてネタやって、
同じように喜んでる娘を見て、1日経ったらすべてを元に戻すって、
考えただけでなんか切なくなってしまうし、
毎日はじめましてから始めて、彼女を楽しませているダイスケも相当すごいと思う。

最初に書いたように、今までの福田監督の作品は、
そこそこに笑えるところが続く、みたいなのしか観たことがなくて、
お馴染みの佐藤二朗さんとムロツヨシさんとか、
毎回結構笑いがグダグダ長すぎるなと思うことが多いんだけど、
今回の映画は、福田さんの笑いは結構主張しつつも、
根底の物語とのバランスが良かったと思う。
こういうのもっと撮ればいいのに。

キャストはまぁとにかく長澤まさみちゃんが可愛かった。
今はドラマではじけてるけど、
映画だと、『散歩する侵略者』とか『嘘を愛する女』とか、
結構人生に疲れた感じの女性役が多かった気がするので、
それももちろん素晴らしかったんだけど、
こんなはじけて可愛い役はなんか観ている方も楽しくなっていいな。
山田孝之くんも、ただのナンパ男から、
後半に行くにつれすごい好青年な感じで良かった。

とにかく、観終わった後、あ~良かったなぁ、って思える映画だった。
エンドロールの平井堅さんの歌とルイの日記の背景も良かった。

万引き家族

採点:☆☆☆☆★

パルムドール受賞記念で、2日間だけ先行上映があったので観た。
まぁ、タイトルからして一筋縄ではいかない映画なんだろうなとは思っていたけど、
やはり結構重いテーマがあって、
でもなんだか家族の素朴さとかもあって、
いろいろ考えさせられる話だったけど、良かった。

ここからはネタバレ。

全体的には、みんなのやり取りとかが軽快というか、
どこにでもいそうな家族のような感じで、
一見あんまり重くなくてすっと入ってくる感じだった。
家族のようなんだけど、みんな血が繋がってなくて、
でもなんかホントの家族のような、でもちょっと他人のような、
不思議な空気感だった。

親から虐待されていたのを拾われたりんとか、
あんまり詳しくは語られなかったけど
たぶんパチンコ屋で車の中に放っておかれてた祥太とか、
なんか、世間的に見れば誘拐だし、ダメなんだけど、
でもこの家族が崩壊することは良かったのかどうなのか、考えてしまうなぁ。
特に最後のりんとか、結局両親のもとに戻ったけど、
せつなそうにベランダから外を見て終わるとか、
これからあの子は幸せになれるのかなって考えちゃう。

子供に万引きさせるっていうのも、結構衝撃的なことだけど、
でも、それしか教えられることがなかったというのが、また切ないなぁと思う。
治としては、あの子たちに何か与えてあげたかったのかなと思ってしまう。
祥太は祥太で、駄菓子屋のおじさんに言われたことをきっかけに、
万引きって悪いことかと考え始めたり、
万引きしようとしたりんのために自分が捕まろうとしたり、
いろんな心境の変化もあって、せつなくなる。

それぞれが、いろんなものを抱えて生きていて、
でもその中で、あの家族が、自分の居場所だったんだろうなとも思うし、
でも、おばあちゃんが亡くなった時に、
いなかったことにしようっていうドライさもあるし、
う~ん、でも、それも、ドライなだけなのかって言ったら
そういうわけでもない気がするし、
とにかく、一言では言えないいろんな想いがみんなの中に流れてる気がした。

キャストもみんな良かった。
リリー・フランキーさんや安藤サクラちゃんは、
なんかすごいいろいろと伝わってくるものがあったし、
樹木希林さんの存在感はすごいよな。
松岡茉優ちゃんは、茉優ちゃんがどうというより、
もうちょっと、亜紀の背景が描かれてたら良かったかな。
子供たち2人もとても良かった。

何回も観たいと思う映画ではないけど、良かった。







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