勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









加藤シゲアキ『傘をもたない蟻たちは』(2018年08月29日 水曜日 20時44分)

これちょうど私が加藤シゲアキさんを知ったころに
単行本で発売された本だから
文庫本になるの結構楽しみにしてたんだよね。
『傘をもたない蟻たちは』。

傘をもたない蟻たちは (角川文庫)

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いつも書いてる気がするけど、この人ホント文章上手いし読みやすいし面白い。
なんで何の賞も取ってないんだろ。
今までは長編小説だったけど、今回は短編小説。
いろんなジャンルのお話が詰まっていて、どれも面白かった。

ちょこっとずつ感想。
ネタバレあるかも。

染色

両腕をカラースプレーで染めた不思議な女性との恋の物語。
あの時ああ言ってたらその後の人生はどうなってたんだろう、
みたいなのってあるよな。
でもそうならなかったらならなかったで、
結局現実に戻れてしまうんだろうなっていう、なんか寂しさを感じた。

Undress

部下に慕われてた会社員が脱サラする話だと思って読んでいたけど
最後の方は衝撃的だった。
池の水を抜いた時、老人の言葉の意味を知った時・・・。
自分も実はこんな風に思われてたら嫌だなぁ。
そして最後は結局そうなるのだなぁ。

恋愛小説(仮)

自分が書いたことが夢に現れるっていうのは、実際あったりするよね。
こんなに規則的に鮮明になることはないけど。
そういうときに夢に現れたものは、やっぱり自分の妄想でしかないのかな。
でもなんか、想像の中でも、自分の好きな人が幸せであればいいなって
思うのは悪くない気がする。

イガヌの雨

食事をしてる時にふと考えることが結構ある。
この食べ物、最初に食べた人はなんで食べようと思ったんだろう、って。
これは、突然降ってきた地球外生命体(?)を
食べ始めたらものすごい美味しくてみんなそれしか食べなくなっちゃうって話で、
読んでて自分も一体どんな味なのか食べてみたいなって気はしたけど、
食べちゃって他に好きだったものがイマイチになっちゃうのは
ちょっと寂しいなという気がする。

インターセプト

これもなかなか衝撃的な話だったなぁ。
読んでると途中で、あれ?これ、リードしてるようでされてない?って
思うようなところはあったんだけど、そうかそうきたか、と。
衝撃の後、女性側からのお話があるのも面白い。

おれさまのいうとおり

まさにこれは筒井康隆先生の世界やね。
今いる自分とは別の選択肢を歩んでいる自分が別次元にいて、
っていうのは、考えるだけで面白いよなぁ。
あの時あの選択をした自分はどうなっているのか、
覗いてみたい気もする。

にべもなく、よるべもなく

自分の常識だと思っているものと違う者に出会った時、
特に、自分の身近な友達だと思っていた人がそうだった時、
自分はどうするのかな、って考えた。
身近にそういう人がいないから、自分は全然気にしないって思ってるけど、
実際身近にいたらちょっと敬遠しちゃうかもな。







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