勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









「きみにしか聞こえない」&「憑神」(2007年06月30日 土曜日 19時34分)

見たかった「きみにしか聞こえない」が、
朝の1回のみの上映になってしまったので、見に行ってきた。
ついでにもうひとつくらい見たいなぁと思い、
こちらも気になっていた「憑神」を見に行った。

ということで、感想を。

まず、「きみにしか聞こえない」。

採点:☆☆☆☆★

これは、乙一さんの小説「Calling You」を映画化した作品。
以前ブログでも紹介したんだけど(乙一「失はれる物語」)、
ちょっとせつなくて、でも元気になれる作品。
私はこれがこの映画の原作だと知らずに先に読んでしまったので、
話の展開とかは知っていたんだけど、
それでも最後の方はかなりうるうるしっぱなしだったし、
すごくよかった。

ネタバレも含みつつ感想。
読みたくない方は「憑神」のところまで飛ばしてください。

原作を知っていたので、まず原作と比較してよかったところを書こうと思う。
原作者の乙一さんが「原作でもこういうふうにすればよかったと、
くやしい思いをしたところがたくさんあった」と映画の感想で書かれていたが、
確かに、よりよくなっていた部分がたくさんあったし、
映画として成立させるにあたってうまくできている部分もあったと思う。

まず、いちばん自然だと思ったのが、シンヤが聴覚障害者であった点。
リョウとシンヤの2人が全く同じ境遇にあったら
ここまで自然な展開にならなかったと思うし、
境遇は違うんだけど、同じ悩みを抱えているというのが、
なんかうまくできてるなぁと思った。
シンヤがリョウの嘘に気づくところも、この設定のおかげですごく自然だと思った。

それと、シンヤが腕時計を見てリョウに気づくってのも、
自然な感じでよかった。

あと、いちばん始めに、2人のケータイが目に見えて出てくる点。
原作では頭で想像していた電話から着信があるという設定なので、
これを映画にするときどうするのかと思っていたけど、
二人の想像しているケータイが思い描きやすかったので良いと思った。
ただこの最初に出てくるケータイは、
いつの間にか存在が忘れ去られているんだけど・・・。

原田さんが、リョウの大人になった姿なのだということが、
それとなく出されているだけなのも良かったと思う。
原作ではリョウが気づいて原田さんに「あなたは私ですよね」みたいな
ことを言うんだけど、
そこまではっきりしないところがいい感じだと思った。

あげればきりがないんだけど、映画化するのにあの短い原作を
うまくいい感じにしてるなぁと思った。

逆にちょっとイマイチかなと思ったのは、
リョウの妹が弾くピアノや、リョウが何年ぶりかに弾くピアノが、
なんだかすごく嘘っぽい感じがしたところ。
この映画ってすごく音がキーワードになっている部分が多いと思ったので、
そこであれはなんとなく浮いてる感じがした。

それともうひとつ、リョウがシンヤの荷物を受け取るシーンが、
自分でいろいろ言うわりにはまったく緊張している様子もなく、
普通の人すぎたかなぁということ。
なんか別にどもるわけでもないし普通じゃん、と思ってしまった。

ということで、なんだか細かい感想ばっかりになってきたので、
ここからはもうちょっと大きく感想を。

全体的にはホントに、雰囲気がよく、静かなんだけど暖かい感じがした。
原作を知っていたけど、交通事故の辺りから最後まで
ホントにうるうるしっぱなしだったし、すごくせつなくなった。
そして、エンドロールのドリカムの曲でもうるうるした。
エンドロールでこんなに胸がきゅんとなるのは初めての経験で、
不思議な感じがした。

成海璃子さんは、映画にいろいろ出てるのは知っていたんだけど、
見たのは初めてだった。
とても大人っぽくて澄んだ感じの人だなぁと思った。
小出恵介さんは、この間「キサラギ」を見たばかりだったので、
ちょっとギャップが面白かったんだけど、
すごく爽やかで優しい感じの印象を受けた。

今はケータイが当たり前の時代で、
ホントにこんな風に心からの会話をすることは少なくなったように思う。
この映画を見て、何か、誰かと心を通わせるきっかけをもらったような、
あったかい気持ちになれた。

次に、「憑神」。

採点:☆☆☆★★

正直、もっと面白いと思っていたので、
拍子抜けしたというか、なんかイマイチだった。
もっとハチャメチャな感じで、
とことんツイてない男の人の話なのかなと思っていたんだけど、
結構中途半端だった。

さっそくネタバレに入りそうなので注意。

まず、主人公が普通にかっこいいんだよね・・・。
なんというか、3人もやっかいな神に付きまとわれるわりには、
最初から最後までぜんぜん翻弄されていないというか、
ずっとかっこいいままというか・・・。
それに、3人に憑かれてるとは言うけれど、
結局あんまりこの人苦労してないんだよね。
みんなすぐ宿替えしちゃうし。

それと、3人に憑かれることにあまり意義がないというか、
こんな中途半端にやるのだったら、
最初から死神に憑かれて変わっていく話でいいのではないかという
感じがした。

笑える部分もあっただけに、
なんだかもうちょっとなんとかならないものかと思った。
ラストもなんだか中途半端な感じがしたし。

キャラクター的には、佐々木蔵之介さんと香川照之さんが
いい味出してるなぁと思った。
神様は微妙にみんな中途半端なような・・・。

ということで、なんだか感想も中途半端になってしまったので、
この辺で。
あ、エンドロールの歌はちょっと面白かった。







(2007年07月12日 木曜日 11時03分)
投稿者:ケント(URL

cherryさんありがとう
「きみにしか聞こえない」はなかなか良さそうな作品ですね。ただ上映館が少ないのでなかなか見る機会がないのが残念です。
ブックマークありがとう。気がつきませんでした。こちらの相互リンクにも載せておきますね。




(2007年07月12日 木曜日 12時23分)
投稿者:cherry(URL)

こんにちは~。
ブログいつも拝見させていただいてます~。
相互リンクありがとうございます。
「きみにしか聞こえない」は良かったですよ~。
機会があったらぜひ見てくださいね。



きみにしか聞こえない(2007年12月21日 金曜日 09時50分)
投稿者:ケント(URL

cherryさんコメントありがとう
この映画は、乙一の原作を超えていましたか。
いま図書館で予約していますので、読んで見ますが、映画が原作を超えるのは珍しいですよね。
乙一の本をだいぶ読まれているようですが、一番のお勧めはどのタイトルですか?




(2007年12月21日 金曜日 12時27分)
投稿者:cherry(URL)

乙一さんの原作はもともと小粒な短編だったので、
それをうまく脚色しているなぁと思いました。
一番お勧めはなんだろうなぁ~。
短編集ですが、「平面いぬ。」とか「ZOO」とか
結構好きです。



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