勝手に三日坊主日記ver.2・・・日々思ったことなど適当に。 日本映画と音楽が好き。









「ホームレス中学生」(2008年10月29日 水曜日 23時45分)

採点:☆☆☆☆★

原作は未読。
以前放送されたドラマが、物語もキャストも結構自分好みだったので、
たぶん映画見たら、ドラマと比較してしまって、イマイチだろうな、と思っていた。
なのでまず、ドラマのことはとりあえず忘れる、というところから入った。

ご本人と演じる徹平くんにギャップがありすぎ、とかは考えてもしゃあないし、
あとは問題は、年齢。
徹平くんは、中学生たちに混じっていると、割と違和感なかったんだけど、
ひとりのシーンになると、いくら童顔とはいえ、やっぱり大人の顔で、
ちょっと最初は馴染めなかった。
(池脇千鶴ちゃんは私と同じ年のはずなんだけど、まったく違和感なかったなぁ・・・)
でも、見ているうちにだんだん気にならなくなってきて、
普通に中学生の男の子として見ることができた。

こんだけ問題さえクリアしちゃえば、あとは純粋に映画を楽しむのみ。
面白かった。映画を映画として楽しめた。
っていうか、池脇千鶴ちゃんが演じるお姉ちゃんが、すごくいい!
なんか不思議なくらいね、あの子が画面に出てくるだけで、
な~んか幸せな気分になれちゃうのね。

あ、唐突にネタばれ入るよ。

いきなりクライマックスの話しちゃうけど、最後のおかえりのおにぎり。
原作にあるシーンなのかも知れないけれど、
なんかね、千鶴ちゃんが演じるお姉ちゃんだからこそ、ああいう結果になりそう、というか、
な~んかおにぎりが妙に自分の中でしっくりきて、あのシーンでじーんとしちゃった。
私は池脇千鶴ちゃんが演じるお姉ちゃんを見られて、おにぎりのシーンを見られただけで、
あ~この映画見てよかったわ、と思えた。

唐突に千鶴ちゃんの話ばかり書いてしまったけど、
他のキャストの方々も良かったと思う。
兄弟3人も良かったけど、イッセー尾形さんのお父さんとか良かったなぁ。
あとはあの、泊めてくれる友達の両親とか(宇崎竜童さんと田中裕子さんね)。

最後のモノローグのひとことで、すごくなるほど~って思ったことがあるんだけど、
この「ホームレス中学生」って、
家族が解散して、ホームレスになる、っていうホームレスじゃないんだよね。
お母さんが亡くなって精神的にホームレスになった主人公が、
自分の帰る場所を見つけるまでの物語なんだよね。
それがね、すごく自分的には、あ~そうだよなぁ、って思った。
まあ、映画なんだから、そこまでモノローグで説明する必要はないのかもしれないけど。

主人公は中学生らしい、すごく単純な想いで動いていて、
だからこそ、周りの人たちのやさしさ、あたたかさもすごく素直に受け止められる。
小難しい話ではなくて、なんだかすっと心に入ってくるものがあって、
あ~良かったなぁ、と思った。

大切な人の死に直面したり、衝撃的な出来事があったりすると、
何かの拍子にぷつんと糸が切れてしまって、
主人公のように、しんどくて、生きるのが面倒になって、ものすごく気分が沈んで、
っていうときがある。
そんなときに、誰かのやさしさ、あたたかさに触れると、なんかこう、救われたりするもの。
大人になるにつれ、人のやさしさを素直に受け止めるのが難しくもなるし、
一度救われたとしても、またふとした瞬間に糸が切れてしまったりするけど、
精神的にホームレスになっても、最終的にどこかにたどり着くことができたらいいな、と思う。



「容疑者Xの献身」(2008年10月07日 火曜日 23時06分)

採点:☆☆☆☆★

ドラマの「ガリレオ」を期待して見に行くと、
少々肩すかしをくらってしまうかもしれない。

あのかっこいいオープニングテーマに始まって、
謎が解けるとどこでも構わず数式を書きなぐり、耳の穴からしゅぴーんってなって、
実験によってその仮説が実証され、すかっと爽快、解決したところで、
「ちゅっちゅっちゅるるる~♪」のエンディング。
そういうのを楽しみにしていると、あれ?となる。

特に、この間のスペシャルドラマ「エピソードゼロ」を見て、
そうそう、「ガリレオ」ってこういうドラマだった、やっぱり面白いなぁって、
思ってしまった自分としては、
なんだかちょっと物足りない気がした。

ドラマが映画化されるときって、
ドラマと全く同じだったら映画にする意味ないと思うけど、
でもやっぱり、ドラマの押さえどころはきちんと押さえてほしいように思う。
今回の映画は、ひとつの映画として見れば、秀逸な作品と思えるが、
ドラマの映画化として見れば、なんだか違うもの、であるように思う。

ドラマにはなかった、湯川の感情的な部分を描く、というのは、
映画ならではの設定で良かったと思う。
けど、それ以外の部分もドラマとまったく違うものにしてしまうと、
キャラクターそのものが別物になってしまうのではないかと。

最初に下げるような感想を書いてしまったが、
ひとつの物語として見れば、なんともせつなく、悲しく、
そしてあっと驚くような展開で、良かったと思う。

あ、ネタばれいっぱい出るかも。

特に私は、単純に映画の罠にひっかかっちゃう人なので、
こいつ、助けると見せかけて実はストーカーか!とか、
雪山で遭難に見せかけて湯川を殺す計画か!とか、すぐだまされてしまう。
なので、石神が自首したときに、なるほど、そう繋がってくるわけなのか、と、
すごく感心してしまった。
石神の想いは、愛する人のために、というとってもシンプルなものなのに、
もしかしてこうなのかも、こうなのかも?と、横道に引っ張っていく演出は流石。

「見方を変えれば解ける」という石神のヒント(?)に、
もしかして実は朝の7時とか?実は1年前の12月2日の話とか?と、
見当はずれな推理をいろいろ展開してみるものの、「さっぱりわからない」。
そんな折、湯川の「石神はたいへんな犠牲者を出した」というような発言で、
さすがの私でも謎が解けたときの驚き。
石神の想いの重さをすごく感じた。

最後に、私も罪を償う、と言った花岡。
見ている者としては、せっかく石神がここまでしたのに、という想いがあるが、
石神としては、あの最後の嘆きはどういう想いだったんだろう。
自分がここまでやってきたことが崩れていくことへの嘆きだったのか、
それとも、初めて自分を想ってくれる人に触れたことに対する嘆きだったのか、
それとも・・・?
いろいろと考えさせられる部分があり、とてもせつなく、とても悲しかった。
結局、どうすることがいちばん正解だったのだろうか・・・。
(でも、花岡が刑務所入っちゃったら娘はどうなるの?ってのはちょっと思うけど)

KOH+の「最愛」。
曲だけ聴いた時は、これ「ガリレオ」か~?って思ってたんだけど、
この映画の主題歌として聴くと、なるほど、すごく合っている感じがした。

ということで、ひとつの物語として見れば、とても良かった。
ただ、私の思考回路では、ドラマの最終回で湯川がピンクの線を切った時の、
あの大感動と爽快感がまだぐるぐると回っているため、
どうしても物足りなさを感じてしまうんだろう・・・。



「パコと魔法の絵本」(2008年09月26日 金曜日 22時07分)

採点:☆☆☆☆☆

ものすっごい楽しみにしてて、ものすっごい期待して、
そのものすっごい期待以上にものすっごい面白かった。

最初に映像が出てきた瞬間に、もうやられた、と思った。
あのポップでカラフルで不思議な世界観、始まってすぐに惹きこまれた。
それからは最初から最後まで、ドキドキわくわくの連続。
とにかくもう、ほんのすぐ先の展開がまったく読めなくて、目が離せなかった。

ただ楽しい、笑える、可愛い、だけじゃなくて、
芯にはちゃんと切なさや感動があって、さすが中島監督、と思った。

ネタばれ入ってる・・・?

ポップな作品世界もさることながら、
役者さん達の恰好が絵本から飛び出してきたみたいに面白くて、
ぱっと見ただけだと誰?って思うような人も。
その恰好に負けないくらい、役者さん達がすごく個性的な、
素敵なキャラクターを演じていて、
この人こんなのも似合うんだなぁっていう新たな発見もあったり、
みんなすごく良かった。
でも、どんなに素晴らしい、光る演技をしていても、
やっぱりパコ役のアヤカ・ウィルソンちゃんには叶わない。
何この妖精さんみたいな可愛さは。このピュアな演技は。
もう、ホントすごい良かった。

たくさんの個性的な人たちが出てきて、
そのひとりひとりに、物語があるんだけど、
それがばらばらに散らばってまとまりがないわけではなく、
最後には、パコちゃんの心に残ることをしよう、っていう
ひとつの想いにちゃんと繋がっていて、
映像や演出だけでなく、ストーリーとしても、すごく良かったと思う。
ガマ王子死亡後の大貫まさかの生還(?)に
思わず「おいっ」とツッコミを入れてしまったあとの、あのラスト。
そういうことだったのか、と納得すると共に、
すごく切なくて悲しくて、でもなんだかじんわりとあったかくなる。

いつもこうやってレビューを書いてると、
星5つだった映画でも何かしら気に入らないところがあったりするんだけど、
この映画に関してはそれが思い浮かばない。
とにかく、気に入った。

「下妻物語」で中島監督を知り、
「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」と見て思うことは、
中島監督って、結構奇抜というか奇想天外というか、予想外な演出で驚くんだけど、
作りたいものというか、伝えたいことの芯は、すごくはっきりしている感じがする。
この監督の作品好きだな~。

こんな高いテンションで、誉めちぎった感想を書いてしまったので、
これから見に行きたいと思っている映画が
全部物足りなく終わってしまうのではないかと心配だ・・・。





「フライング☆ラビッツ」(2008年09月18日 木曜日 23時33分)

採点:☆☆☆☆★

わりと面白かったよ。

同じ日に封切りされたのが、「パコと魔法の絵本」。
そっちの方が早く見たかったんだけど、
この「フライング☆ラビッツ」、今日を逃すともう昼間しかやらないという、
どんだけ上映期間短いんだ、な映画だったので、
先に見に行ってきた。

それほど期待して見たわけでもなく、気楽に見たからか、
わりと面白かった。

ここからはネタばれ含む。

ストーリーはまぁ、ベタで、それほど心に残る映画、ってわけでもなかったんだけど、
でも普通に楽しく見ることができたかな。
先輩の2人(妊娠してやめる人と膝怪我した人)の演技がなんだかくさくて、
2人のシーンはなんだかなぁ・・・って思ったんだけど、
それ以外は、淡々としてるけど面白いところもあったし、
間延びした感じもせず、良かった。

バスケの途中で合気道が出てきて、その時に「少林少女」思い出して、
あれと比べたら全然面白いやん、と思ってしまった・・・。
比べる対象でもないけど・・・。
あと、ダンクの合図で「スラムダンク」を思い出して、
ダンクするところで「ラブ☆コン」思い出したな・・・。

ストーリーはまぁそんな感じなんだけど、
今回の映画での発見は、石原さとみちゃんって意外にいいなぁ、と。
今まであんまり興味のない女優さんだったんだけど、
今回映画を見てたら、結構好感がもてたし、演技もいいなぁと思ったし、
顔はそんなに可愛くもないけど(失礼)なんか可愛げがあるし、
ちょっと今回、石原さとみちゃんに興味を持ついい機会になった。

あと、真木よう子ちゃんがね、かっこいい。
髪が短くなったからなのか、ドラマ「SP」でああいう役どころをやってたからなのか、
なんか最近、真木ちゃんかっこいいなぁ、と思う。
前はそんなに、特に好きってわけでもなかったんだけど。
なんか良かった。

仕事も恋もバスケも、やるからには全部頑張りたい、
なかなかそういう風に思うのは難しいけど、
なんかちょっと頑張っちゃってもいいかもな、と思ったりもする。
やる気とパワーをもらいました!ってな映画ではないけれど、
ほんのちょっと元気が出る映画。

「おしるこ参上」
・・・いちばんツボだったセリフ。



「デトロイト・メタル・シティ」(2008年08月28日 木曜日 22時16分)

採点:☆☆☆☆☆

この間の「たみおのしあわせ」が不発だったので、今日はおもいっきり楽しもうと、
18:20~の回に間に合うように定時ダッシュで行ってきた。

面白かった~。
すっかり松山ケンイチくんファンになった。

ネタばれがそこかしこに出てくると思うので、注意。

ちょっと気持ち悪い、でもなんか可愛い、内気な根岸くんと、
カリスマデスメタルバンドのボーカル、
「黙れメス豚!」とか平気で言っちゃうクラウザーさん。
こんなまったく対称的なキャラクターなのに、
なんでこんなにうまく演じ分けられるんだ。
同じ人がやってるとは思えない。すごい。

ストーリーとしては、
ライブとデートの往復であたふたしたり、
すべてを知っていながら暖かく見守るお母さんだったり、
バッファローを手なずけちゃったり、最後のあのライブシーンで「甘い恋人」だったり、
予測できるベタな展開ではあるんだけど、面白いんだよね。
テンポがよくて、無駄な感じがないし。

こんなに面白いなぁと感じたのは、やっぱり冒頭でも書いたけど、
キャラクターの面白さだと思う。
松山ケンイチくんホント良かった。
心は根岸くんなのに見た目はクラウザーさん。
このギャップがすごい面白かったし、たまに覗くクラウザーさんの優しさが、
なんかいいんだよね。
松雪泰子さんは凄まじかった。
根岸くんの部屋を荒しに来たところなんか、本気で怖かった・・・。
あと、意外に良かったのが、加藤ローサさん。
すごい現場を見ちゃった後でも、
嘘だとバレバレな言い訳に「逆に助けなくてごめんね」とか言っちゃう天然っぽさ、
ステージに上がって「根岸くんだよね?」とか言っちゃう天然っぽさ、
とにかく、あの天然っぽさがすごい似合ってた。

音楽とか映像も良かった。
DMCの音楽は、なんだかよくわからないし、全然自分の好みじゃないけど、
ライブはすごい迫力あって面白かった。
(ラストの対決はコントみたいだけど)
あと私、「甘い恋人」大好きでよく口ずさんでるんだけど・・・。
歌い始めた途端にみんなに無視されたり、
「お遊戯」とか言われる歌ではないよね?ね?
根岸くんの歌好きだな~私。

自分がこうしたいという夢と、人に夢を与えられる才能っていうのは、
同じとは限らない、というか、むしろ違うことの方が多い。
DMCの音楽は私にはまったく理解不能だけど、
あの曲を聴いて元気をもらったり、夢を持ったりする人もいる。
なんかこう、いい夢見させてもらった、という感じだった。
・・・なんて、もっともらしいことを言ってみたけど、
実際は単純に面白くてスカッとして、楽しい映画だったよ。





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